冊子版:129,600円(税込)
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※別売CDのみの特典付録
第1章 ポリエチレンテレフタレート樹脂の化学工業統計&財務省貿易統計(Excel)
第3章 世界のPET樹脂メーカー詳細リスト(表3.3の拡大版、追加情報版)
第4章 PETボトルリサイクル再生処理施設一覧
本体120,000円に追加30,000円で本文PDFにさらに付録データをつけたCDをご購入いただけます。
なぜ今更、ポリエステル。されど、やはりポリエステル、である。
国内での停滞をよそに、世界的には競争も激化しているが成長も著しい。
海外では、インドラマ・ベンチャーズの大胆なM&Aによる生産規模および販売地域の拡大。中国でのポリエステル原料、繊維、樹脂の生産能力の、既存需要を大きく上回る増強。
一方国内では、2017年中には、多くのポリエステルメーカーのポリエステル関連事業の見直しが完了。ここ10年で、原料PTAおよびポリエステル繊維・PET樹脂の国内生産中止や生産能力の縮小が続いた。
さらに本書発行直前の2017年8月23日、日本の財務省はボトル用PET樹脂に反ダンピング関税を暫定的にかけると発表した。課税率は、39.8%~53.0%で、課税期間は2017年9月2日からの4か月間とのことである。これにより、貿易の流れが変わる可能性があると言われ、経過を見守る必要がある。
さて、当社では20年以上前よりポリエステルに関する市場調査レポートを継続して発行してきた。2004年には「2004年版ポリエステル樹脂総合分析」、2009年には「国際化時代のポリエステル樹脂総合分析」を発行、本書でも調査のたたき台の資料として使用した。統計や調査結果は、中期・長期のトレンドを見るのは意義深いと考え、比較用に過去のデータも活用した。
海外情報が豊富であるのも本書の特徴である。前書でも、一般的な樹脂原料情報のほか、1,3-プロパンジオールとPTT樹脂、CHDMおよびCHDM系ポリエステルに関して海外情報を紹介したが、本書では、前書では不十分であった、PET樹脂の最新海外情報を徹底的に調査した。発行直前の2017年6月後半から8月の情報を盛り込んだ。
また、さらに前書では情報が少なかったPBT樹脂、新規で追加したバイオ系の原料を使用するバイオポリエステル樹脂およびポリ乳酸に関してもグローバルな情報と国内情報を合わせて盛り込んだ。最新海外情報および主要な製品の用途別動向、注目のバイオポリエステル等を盛り込んだ本書は、飽和ポリエステルにかかわる多くの方々、ご興味をもつ多くの方々のお役にたてると確信している。
第1章 飽和ポリエステル樹脂市場の概要
1.飽和ポリエステル樹脂の種類と市場概要
1.1 飽和ポリエステル樹脂の原料と製品の関係
1.2 飽和ポリエステルの需給と価格
(1) 供給の動向
(2) 輸出入動向
(3) 価格推移
2.国内メーカーの事業展開
2.1 飽和ポリエステル関連品目のメーカー別能力
2.2 ポリエステル関連の主な提携関係とその解消状況
2.3 主要メーカーの事業展開
(1) 旭化成
(2) クラレ
(3) 帝人
(4) 東洋紡
(5) 東レ
(6) 三井化学
(7) 三菱ケミカルホールディングス
(8) ユニチカ
第2章 飽和ポリエステル樹脂原料
1. 高純度テレフタル酸(PTA) 国内動向
1.1 生産能力
1.2 生産・需要動向
1.3 テレフタル酸の国内需要量推移(テレフタル酸換算)
2.世界の高純度テレフタル酸(PTA) 需給動向
2.1 生産能力
(1) 世界の生産能力(概況)
(2) アジア
2.2 生産・需要動向
(1) 世界の生産量推
(2) 世界の需要量推移
(3) 中国のテレフタル酸需給動向
3.エチレングリコール(EG)の国内動向
3.1 生産能力
3.2 生産・需要動向
3.3 エチレングリコール(EG)の国内需要量推移
4.世界および中国のエチレングリコール(EG)需給動向
4.1 生産能力
(1) 世界の生産能力(概要)
(2) アジア
4.2 生産・需給動向
(1) 世界の生産量推移
(2) 世界の需要量推移
(3) 中国のエチレングリコール(EG)需要動向
第3章 ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂
1.はじめに
1.1 ポリエチレンテレフタレート(PET)とは
1.2 ポリエステルのバリューチェーン
2.世界のPET樹脂生産能力
3.海外企業の動向
3.1 グローバル展開企業
(1) インドラマ・ベンチャーズ(Indrama Ventures、IVL)
3.2 中国
(1) 華潤包装(China Resources Packaging Material)
(2) 江蘇三房巷集団(Jiangsu Sanfangxiang Group)
(3) 海南逸盛石化(Hainan Yisheng Petrochemical)
(4) 広州汎亜聚酯(Pan Asia PET Resin (Guangzhou))
(5) 浙江万凱新材料(Zhejiang Wankai New Materials)他、計13社
3.3 台湾
(1) 新光合成纖維(Shinkong Synthetic Fiber)
(2) 遠東新世紀(Far Eastern New Century)
(3) 南亜塑膠工業(Nanya Plastics)
3.4 韓国
(1) ロッテケミカル(Lotte Chemical、旧・KP Chemical) (韓国)
(2) SKケミカル(SK Chemical) (韓国)
(3) TK Chemical(韓国)
(4) Huvis Corp.(韓国)、他
3.5 東南アジア
3.6 南アジア(インド除く)
3.7 インド
(1) Reliance Industries Ltd.(RIL) (インド)
(2) JBF Industries LTD(インド)
3.8 アメリカ大陸(北米、南米)
(1) DAK America(米国)
(2) M&G Chemicals(本社:ルクセンブルク、プラント:米国、メキシコ、ブラジル)、他
3.9 欧州(ロシア以外)
(1) Equipolymers(本社:UAE、プラント:ドイツ)
(2) Neo Group(リトアニア)
(3) Control PET SGPS(ポルトガル)
(4) Novapet(スペイン)
(5) M&G Finanziaria(イタリア)、他
3.10 ロシア
(1) Aloco-Nafta(ロシア)
(2) Polyef(ロシア)他
3.11 中東&アフリカ(トルコを中東に分類)
(1) OCTAL(オマーン)他
4.主な新設および増設計画(世界)
5.PET樹脂の生産(世界)
5.1 地域別PET樹脂の生産推移
6.PET樹脂の需要動向(世界)
6.1 地域別需要動向
7.用途別需要動向(世界)
8.価格動向
9.中国・韓国・台湾の輸出入動向の概要
10.今後の展望
第4章 PETボトル
1. PET系ボトルの発展経緯
2.ボトル用PET樹脂の供給動向
2.1 PETボトル樹脂業界を取り巻く環境の変化の概要
2.2 ボトル用PET樹脂の供給構造と生産能力
(1) 三菱ケミカル(旧・三菱化学)
(2) 三井化学および東レ
(3) ユニチカ
(4) ペットリファインテクノロジー
2.3 供給推移(国産、輸入)
3.PETボトルの需要動向
3.1 PETボトルの用途別需要推移
3.2 ボトル用PET樹脂の需要構造変化
4. 清涼飲料用PETボトルの需要分析
4.1 清涼飲料の需要動向
4.2 清涼飲料用PETボトルの種類と種類別需要動向
(1) 耐熱ボトル
(2) 耐圧、耐熱圧ボトル
(3) アセプティックボトル
(4) 耐熱・バリアー(ホットウォーマー用ボトル)
4.3 清涼飲料用PETボトルの需要動向
(1) 種類別需要推移
(2) アセプティックの動向
(3) ホットウォーマー用耐熱・バリアーボトル
(4) 容量別生産動向
5. その他用途の需要の需要動向
5.1 清涼飲料を除く食品用
(1) しょう油
(2) しょう油を除く調味料
(3) 酒類
5.2 非食品
6.PETボトルの需要予測
7.日本のボトル用PET樹脂の特徴と次世代触媒の開発
7.1 PETボトルの製造
7.2 溶融重縮合触媒
7.3 次世代触媒の開発動向
7.4 ペットボトル樹脂の再生(PET to PET)
8 PETボトルのリサイクル
8.1 容器包装リサイクル法および改正容器包装リサイクル法
(1) 容器包装リサイクル法(1995年6月制定、1997年4月施行)
(2) 改正容器包装リサイクル法(2006年6月成立・公布)
8.2 事業者による自主行動計画
8.3 PETボトルの軽量化(リデュース)
8.4 PETボトルリサイクルの動向
8.5 PETボトルのリサクルシステム
8.6 主な再生処理施設
8.7 リサイクルの方法
(1) マテリアルリサイクル
(2) ボトル to ボトル
8.8 再生PET樹脂の用途開拓動向
第5章 ポリエステルフィルム
1.供給の動向
1.1 国内PETフィルムメーカーの生産能力
1.2 PETフィルムの供給動向
2.メーカー動向
2.1 東レ
2.2 帝人フィルムソリューション(旧・帝人デュポンフィルム)
2.3 三菱ケミカル(旧・三菱樹脂)
2.4 東洋紡
2.5 その他のメーカー
3.需要の動向
3.1 PETフィルムの需要推移
3.2 用途別需要動向
(1) 磁気材料
(2) 電気絶縁フィルム
(3) 電子材料
(4) カード
(5) 光学フィルム
(6) 離型材料
(7) 缶用ラミネート
(8) 包装材料
(9) 参考情報:OPSシュリンクフィルムの動向
第6章 PETシート
1.PETシートの種類と特徴
2. 供給の動向
2.1 業界構造と市場規模
3. 需要の動向
3.1 PETシートと競合シートの市場規模推移
3.2 競合シートの需要動向
(1) 硬質塩化ビニルシート
(2) 二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)
(3) HIPSシート
(4) 透明PPシート
(5) PPフィラーシート
(6) C-PETシート
(7) O-PETシート
第7章 1,3-プロパンジオールとPTT樹脂
1.PDO、PTTの開発経緯と企業化動向
1.1 1,3-プロパンジオール(1,3-PDO)の製造と実施メーカー動向
(1) エチレンオキサイド法(シェル法)
(2) アクロレイン水和法
(3) バイオ法(グルコースベース)
(4) バイオ法(グリセリンベース)
1.2 1,3-PDOの用途別世界市場推定と予測
1.3 1,3-PDO誘導品の開発状況
(1) デュポン
1.4 1,3-PDOのPTT用途以外の具体応用分野
(1) 融雪剤(防氷剤)
(2) ブライン
(3) 化粧品
(4) ポリウレタン
(5) 熱可塑性ポリエステル系エラストマー
(6) 各種の飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル樹脂
2.ポリトリメチレンテレフタレート樹脂(PTT)
2.1 PTTの開発、生産メーカー動向
(1) デュポン
(2) 張家港華美生物材料有限公司(中国)
(3) 蘇州蘇鎮生物化工(中国)
3.PTT繊維
3.1 世界のPTT繊維メーカー
3.2 日本のPTT繊維メーカー
(1) 帝人
(2) 東レおよび東レ・オペロンテックス
(3) ユニプラス滋賀
3.3 PTTの市場規模と将来予測
3.4 PTT繊維の需要動向
(1) 帝人フロンティア
(2) 東レ
(3) ユニプラス滋賀
3.5 成形用PTTの性能、物性比較
3.6 PDO系共重合ポリエステル樹脂の特徴
3.7 成形用PTTの展望
(1) 工業用
(2) フィルム、シート
(3) ボトル
第8章 CHDMおよびCHDM系ポリエステル
1. CHDM
1.1 CHDMの特徴・製法
1.2 CHDMのメーカー動向
(1) イーストマン ケミカル
(2) SKケミカルズ(SKC)
(3) 凱凌化工(飛翔集団)
(4) CHDMの企業化を計画した企業)
2.CHDM系ポリエステル樹脂
2.1 CHDM系ポリエステルの種類と用途
(1) イーストマン ケミカル
(2) SKケミカルズ
(3) 東洋紡(PETGライク品)
(4) ベルポリエステルプロダクツ(PETGライク品)
2.2 CHDM系ポリエステル樹脂の生産と販売の動向
(1) メーカー別生産能力
(2) 日本の販売量
2.3 PETG及びPETGライク品の用途別需要推移
2.4 PETG系ポリエステル樹脂の用途別需要動向
(1) 厚物プレート
(2) 包装用シート
(3) シュリンクフィルム
(4) 化粧フィルム
(5) カード
(6) アイスカップ
第9章 PBT樹脂とGF-PET樹脂
1.ポリブチレンテレフタレート(PBT)
1.1 PBTの概要
1.2 世界のPBT樹脂メーカーと生産能力
1.2 PBT樹脂の国別需要推定(コンパウンドベース)
1.3 日本のPBT樹脂の需給推移
(1) PBT樹脂の需給推移
(2) PBT樹脂の用途別需要動向推移
1.4 PBT樹脂の国内需要動向
(1) 自動車・車両
(2) 電気・電子
(3) 押出成形分野
1.5 輸出
1.6 新規PBT樹脂の開発動向
1.7 日本、中国、世界におけるPBT樹脂の需要構成と需要構造の特徴
(1) 日本
(2) 中国
2.ガラス繊維強化PET(GF-PET)
2.1 GF-PET概要
2.2 GF-PETの特徴
2.3 GF-PETの地域別需要量動向(日本・世界)
第10章 ポリ乳酸(PLA)
1.ポリ乳酸事業化の歴史
1.1 日本での事業化
2.原料乳酸とポリ乳酸の製法
2.1 ポリ乳酸の生分解性について
2.2 乳酸
(1) 合成法
(2) 発酵法
2.3 ポリ乳酸
(1) ラクチド法
(2) 直接重合法
3.ポリ乳酸(乳酸、ラクチドを含む)の企業化動向と新増設計画
3.1 海外動向
(1) 米国
(2) オランダ
(3) 中国
(4) タイ
3.2 日本のポリ乳酸メーカーの動向
(1) 自家重合
(2) コンパウンド
(3) コーティング
(4) エマルジョン
(5) 発泡体
(6) 医療機器関係
4.ポリ乳酸の市場規模(世界・日本)
5.ポリ乳酸の用途別需要動向と将来性
5.1 世界の状況と展望
5.2 日本の状況と展望
(1) 繊維
(2) 食品包装用シート
5.3 今後の展望
第11章 バイオポリエステル樹脂
1. 飽和ポリエステル原料のバイオ化と企業化動向
1.1 エチレングリコール(Mono Elylene Grycol、MEG)
(1) GTC社(台湾緑醇股份有限公司、Greencol Taiwan Corporation)
(2) インディアン・グリコールズ社(Indian Glucols Ltd.)
(3) 中国 BBCA BioChemical(安徽省宿州市:Suzhou Anhui)
(4) M&G Chemicals(Mossi Ghisolfi Group(イタリア))
1.2 高純度テレフタル酸(PTA)
(1) Gevo 社(米・バイオマス化学の会社)
(2) Annelotech 社(米・バイオマス化学の会社)
(3) Renmatix 社(米)と Virent 社(米)
(4) 群馬大学 大学院理工学府 分子化学部門
1.3 フランジカルボン酸(FDCA)
(1) Avantium 社(オランダ)
(2) Carbion 社(オランダ・バイオの会社)
(3) デュポン(米国)およびアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社(ADM)
1.4 ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)
(1) 旧・ICI社(英)、ゼネカ(英)、モンサント(米))
(2) Meredian 社(米)関連
(3) カネカ(日本)
1.5 コハク酸
(1) バイオコハク酸メーカーおよび生産能力
1.6 1,4-ブタンジオール(1,4-BDO)
(1) 発酵法(GENO BDO™ process、Genomatica 社(米))
(2) バイオコハク酸の水素還元(BioAmber 社、Myriant 社)
1.7 アジピン酸
(1) Verdezyne 社(米)
(2) Rennovia 社(米)
(3) 塩水港精糖(日本)
2.バイオPET樹脂の実用化動向と将来展望
2.1 バイオPET樹脂とは
2.2 バイオPET樹脂3O
(1) GLOBIO(グロービオ)
(2) バイオマスPET
(3) エコディアPET
(4) バイオPET樹脂30の採用例
2.3 バイオPET樹脂100
3.バイオPBT樹脂
4.生分解性ポリエステル
4.1 ジオール・カルボン酸系脂肪族ポリエステル/ポリブチレンサクシネート(PBS)
(1) 昭和電工「ビオノーレ」
(2) 三菱ケミカル「BioPBS™(バイオPBS)」
4.2 脂肪族・芳香族ポリエステル
(1) メーカー動向
(2) 製品動向
4.3 微生物産生脂肪族ポリエステル
(1) PHB系
(2) PHA系