材料開発研究とスケールアップ研究との違いに関する基礎的な考え方、具体的な重合反応プロセスの設計のための実験計画の策定法、重点的に採取すべきエンジニアリング関係データの内容、、、スケールアップ検討のノウハウを解説

高分子・ポリマ-材料の重合、製造における
研究実験から生産設備へのスケールアップ技術【WEBセミナー】
~工業化を実現するためのポリマー合成とスケールアップ技術~

セミナー概要
略称
スケールアップ【WEBセミナー】
セミナーNo.
st250316
開催日時
2025年03月25日(火) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:[email protected] 問い合わせフォーム
講師
テクノリエゾン事務所 代表 今井 昭夫 氏
高分子学会フェロー
※元住友化学(株) 理事研究所長、元日本エイアンドエル(株) 代表取締役社長

【ご専門】
高分子合成、高分子・ポリマーアロイ材料設計、製造プロセス設計、技術指導・経営企画コンサルテーション

【活動】
北海道大学大学院工学研究院 非常勤講師
公益社団法人高分子学会フェロー
公益社団法人新化学技術推進協会 新素材分科会世話人

元甲南大学理工学部 非常勤講師
元関西ゴム技術研修所 特定課目講師
元住友化学(株)理事研究所長、元日本エイアンドエル(株) 代表取締役社長
価格
非会員: 44,000円(税込)
会員: 42,020円(税込)
学生: 44,000円(税込)
価格関連備考
定 価 :1名につき 44,000円(税込)
会員価格:1名につき 42,020円 2名の場合 55,000円、3名の場合 82,500円(税込)

※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※請求書は主催会社より代表者のメールアドレスにご連絡いたします。
備考
※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
講座の内容
受講対象・レベル
樹脂・ゴム材料開発技術者、樹脂・ゴム材料製造技術者、プラント建設企画部の技術者
習得できる知識
重合反応の基礎理論、重合反応槽のスケールアップの考え方、周辺設備の設計との関連知識、ビーカー/ベンチ/パイロット実験の特性と目的、スケールアップ研究実験計画の策定法
趣旨
 産業経済環境の変化により、材料メーカーには新規機能・高性能材料の開発・工業化が求められている。高分子・ポリマーの分野でも環境配慮材料が求められており、開発が進められているが、開発材料・製品の工業化には、実験室で合成した高分子材料と同構造・同性能の製品を製造するための設備を設計し、操作するためのスケールアップ技術が必要である。日本国内で盛んに工業化設備の設計・建設が行われた1970年代~1980年代に活躍した技術者は、2020年代に入って大半が退職されており、スケールアップ検討の経験者が、社内に殆ど残っていない企業も少なくない。
 本講では、材料開発研究とスケールアップ研究との違いに関する基礎的な考え方から、具体的な重合反応プロセスの設計のための実験計画の策定法、重点的に採取すべきエンジニアリング関係データの内容まで、実例を示しながら解説する。
プログラム

はじめに:重合実験とプロセス開発

1.重合反応の『相』について

 1-1.重合反応の相による分類
 1-2.溶液重合反応の特徴と生産ポリマー事例
 1-3.バルク重合反応の特徴と生産ポリマー事例
 1-4.乳化重合反応の特徴と生産ポリマー事例
 1-5.懸濁重合・スラリー重合の特徴と生産ポリマー事例
 1-6.気相重合の特徴と生産ポリマー事例

2.重合反応プロセスの工学的性格
 2-1.溶液重合反応の工学的性格
 2-2.バルク重合反応の工学的性格
 2-3.乳化重合反応の工学的性格
 2-4.懸濁重合・スラリー重合反応の工学的性格
 2-5.気相重合の工学的性格

3.ポリマー製造プロセスの概要
 3-1.製造プロセスフロー
 3-2.プロセス機器と単位操作

4.重合反応槽の設計と操作
 4-1.重合反応機構と反応速度
 4-2.撹拌・混合
 4-3.除熱・伝熱
 4-4.操作の安定化と持続

5.プロセス各部の設計と操作
 5-1.溶媒の回収・精製
 5-2.モノマーの精製
 5-3.ポリマー回収
 5-4.脱モノマーと脱触媒
 5-5.ポリマー乾燥・造粒・分級
 5-6.排水・廃ガス処理

6.プロセスの安定・定常操作
 6-1.プロセス各部の状態把握
 6-2.製品の分析・品質管理

7.スケールアップの考え方

8.プロセス流体の基礎物性

 8-1.原料系の物性定数
  分子量、密度、比熱、沸点・凝固点、蒸発潜熱、温度-蒸気圧曲線、
  混合時の溶解性、共沸有無、モノマー重合反応熱、・・・・
 8-2.重合体の物性定数
 8-3.重合反応系の物性定数
  密度(比重)、比熱、粘度等の温度依存性の調査・実測、推算・・・・

9.化学工学実験
 9-1.各スケールのプロセス条件の特性
 9-2.ラボ(実験室)レベル/ビーカースケールでの検討
 9-3.ベンチスケールでの検討 
 9-4.パイロットスケールでの検討
 9-5.スケール別 検討実験の実例

10.生産設備設計のための調査と投資採算性
 10-1.関連法規・規制
 10-2.製品需要家の製品要求性能と許容振れ幅
 10-3.スケールアップ検討と開発テーマ評価(投資採算性)

質疑応答

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