◆ 結局、「EVシフトはどうなる」のか? ◆ エネルギー問題/LCA評価からの「駆動源選択」
◆ 次世代に必要な「熱マネジメント技術」、その要素・材料 ◆ 自動運転化による差別化技術、空調システムへの要求は?

情勢変化・駆動源変遷に対応する自動車熱マネジメント技術の現状【WEBセミナー】
車両性能を最大限に引き出すための技術、製品、動向をやさしく解説

アーカイブ配信付

セミナー概要
略称
自動車熱マネ【WEBセミナー】
セミナーNo.
st250213
開催日時
2025年02月28日(金) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:[email protected] 問い合わせフォーム
講師
元・日産自動車、元・カルソニックカンセイ 原 潤一郎 氏

【専門】自動車の熱マネジメント技術、先進接合技術、CFD、多変量解析法(因子分析法)など

【所属】
1981年~1995年 :日産自動車(株)
1995年~2019年 :カルソニックカンセイ(株)(現・マレリ(株))

【業績】
日産自動車:
電気自動車用ヒートポンプの開発、自然風配風ベンチレーション(いずれも採用済み)、
CFDによる三次元車室内熱流れ解析(世界初)
カルソニックカンセイ:
CO2エアコンの開発、薄型統合熱交換器SLIM、VGフィン付きEGRクーラー
学会(自動車技術会):
空調レビュー、1Dシミュレーション解析手法の普及
執筆:
自動車設計と解析シミュレーション(培風館1980年共著)、
自動車の百科事典(丸善2010年共著)、
空調レビュー(自動車技術会2014年~)、
専門技術書41書(共著;例 自動車熱マネジメント・空調技術 サイエンス&テクノロジー2019年)
外部セミナー:
111回(熱マネジメント技術関係など)

【受賞】
自動車技術会論文賞(SLIM[薄型統合熱交換器]論文、2013年)、  
自動車技術会部門貢献賞(1Dシミュレーションによる解析の普及、2014年)
価格
非会員: 44,000円(税込)
会員: 42,020円(税込)
学生: 44,000円(税込)
価格関連備考
定 価 :1名につき 44,000円(税込)
会員価格:1名につき 42,020円 2名の場合 55,000円、3名の場合 82,500円(税込)

※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※請求書は主催会社より代表者のメールアドレスにご連絡いたします。
特典
受講後にも視聴可能なアーカイブ配信付
 アーカイブ視聴期間:2025年3月4日(火)~3月10日(月)
​ 当日の急な欠席・途中入退出の方も安心:復習用にもご活用ください
備考
※資料付
※講義中の録画・録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
講座の内容
習得できる知識
・次世代の自動車に必要な熱マネジメント技術
・それに必要な要素・材料技術
・日本が勝つための技術選択
趣旨
 地球温暖化防止の観点から,自動車の駆動源として,電気自動車(EV)が急速に普及し始めました。しかしウクライナ侵攻によるエネルギー問題やEV固有の問題が未解決なことから,EVへの単純な移行は急減速し,現実解としてハイブリッド車(HEV)が見直されてきています。さらにEVとHEVのいいとこ取りした駆動源としてプラグインハイブリッド車(PHEV)も急速に増えています。つまりエンジンがある自動車は当分,存続する見通しになってきました。これにともない,熱マネジメント技術も,EVに好適な技術だけではなく,エンジン搭載車両の燃費改善技術も求められています。

 EVの動向ばかり注目を受けていますが,じつは,自動車の自動運転化も着々と普及してきています。完全な自動運転は,まだまだむずかしいものの,高速道路などの条件であれば,手放し運転(ハンズオフ)が可能なクルマは増えてきました。自動運転は,クルマとヒトの関係を根本的に変える技術です。クルマという移動手段の中で,いかに快適に過ごすかが,クルマの差別化技術になります。これに関わる熱マネジメント技術についても紹介いたします。

 最後に,最適なクルマの駆動源を選ぶ評価軸として,LCA(ライフとしてのCO₂排出量)や当面の解決策となるハイブリッド技術の優劣(=日本が勝つための選択)についても解説いたします。
プログラム

1.電動車用エアコン
 1.1 方式と現行空調システムとの比較
 1.2 低外気温への対応
 1.3 テスラ、BYD、Xiaomi,Zeekrのヒートポンプサイクル
 1.4 ヒートポンプサイクルの優劣比較 … 比較ポイントと5社比較
 1.5 マルチコントロールバルブ(オクトバルブなど)の課題
 1.6 PFAS(有機フッ素化合物)規制対応エアコン … 日本発のPFAS対応
 1.7 ヒートポンプ用新冷媒
 1.8 急速充電対応
 1.9 廃熱利用の可能性は
 1.10 ヒートポンプとその課題
 1.11 ハイブリッド車用エアコン
 1.12 PHEV(プラグインハイブリッド車)用エアコン

2.エアコンシステムの改善
 2.1 空調シート
 2.2 内部熱交換器
 2.3 換気熱回収
 2.4 デシカント空調
 2.5 CO2冷媒によるエアコン
 2.6 空調快適性
 2.7 温冷感
 2.8 人体温熱快適性からみた最適加熱部位

3.駆動用電池の温度管理
 3.1 電池の温度管理と寿命
 3.2 温度管理例
 3.3 事前冷却
 3.4 理想的な温度管理方法 … 実用化例
 3.5 部材と材料
 3.6 今後の電池への対応
 3.7 全固体電池の場合

4.自動運転の熱マネジメント
 4.1 自動運転化にともなう課題
 4.2 自動運転車における差別化技術と求められる技術・材料

5.空調システムの変化による部品,内装材の動向
 5.1 ガラス・調光ガラス
 5.2 断熱材
 5.3 真空断熱材
 5.4 フィルムヒーター
 5.5 遮熱塗装、事前空調

6.今後の自動車用冷却系と熱交換器
 6.1 熱交換器の変遷
 6.2 モーター、インバーター冷却系
 6.3 水冷インタークーラーの目的
 6.4 蓄冷エバポレーターの採用と採用廃止
 6.5 水冷コンデンサーの目的
 6.6 空調系

7.電動車の駆動モーターとインバーターの冷却

8.新しい冷却方式
 8.1 沸騰冷却
 8.2 磁気冷凍

9.古典的な熱マネジメント
 9.1 自動車の排熱一覧と課題
 9.2 排熱回収/蓄熱システムおよび蓄熱材料
 9.3 ケミカルヒートポンプ
 9.4 熱電素子 … 自動車の熱電素子用途の今後
 9.5 ランキンサイクル… 商用車用ランキンサイクル
 9.6 熱負荷軽減
 9.7 エンジン冷却系 熱交換器

10.駆動源変遷
 10.1 背景
 10.2 現状確認 EVは売れているか?
 10.3 LCAによる駆動源選択
 … いろいろなLCAとその修整,EVの将来性と当面の駆動源選択,
   ハイブリッド方式の比較,シリーズハイブリッド方式とトヨタ方式との決定的な差

11.エネルギー問題
 11.1 電源構成
 11.2 太陽光発電と風力発電 … 再生可能エネルギーのコスト
 11.3 CO2排出係数
 11.4 電力危機 … エンロン,天然ガスの価格,EUのエネルギー危機,太陽光発電の有用性
 11.5 悲惨な日本の所得 … 日本の給与の推移,日本の生活満足度,日本の製造業の衰退,貿易収支,設備投資の推移
 11.6 今後の日本のエネルギー … 水素社会の未来,日本の原子力発電
 
12.日本の戦略
   欧米のEV戦略と中国の低価格EVに勝つために
 
13.参考資料
   ミニ情報
   … ナトリウムイオン電池,LFP電池,超急速充電の課題,中国製EVは本当に優れているか?

□ 質疑応答 □

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