食品の成分・構造と物性との因果関係を理解することは品質制御に必須なために,
食品の開発や製造を担当する技術者にとって非常に重要です。
一般的に食品は多成分多相系かつ不均一混合系であるために,その開発・製造には広範な
科学の理論と技術が適用されています。
たとえば,
1)食品成分の理解や使いこなしには食品化学,
2)食品構造の分析や制御には食品物理学,
3)食品の成分や構造の形成・変化の理解には物理化学や界面コロイド科学,
4)食品の効率的な製造や品質制御には食品工学,
5)食品の製造条件の最適化や品質評価にはレオロジーやトライボロジーが深く関わっています。
本セミナーでは,食品テクスチャーの制御・評価に必須なレオロジーの基礎理論および計測・
解析技術を平易に解説します。
1.レオロジーの基礎理論
1.レオロジーとは
2.応力とひずみ
3.流動の様式
4.弾性
5.粘性
6.塑性
7.粘弾性(線形/非線形,静的/動的)
8.破壊
2.力学物性の計測・解析
1.計測の原理
2.データの取得
3.データの処理・解析
4.データの解釈