増収増益予想でスタートした2012 年度でしたが,決算は2011 年度より悪化しました。ヨーロッパの債務不安が長期化する中で、中国をはじめとし
た新興国の経済も減速したことが要因の一つとされています。海外市場の需要低迷もあり,石油化学および関連事業は引き続き厳しい見通しですが,
景気変動を受けにくく付加価値の高い機能化学品やライフサイエンス分野は好調ぶりが目立ちます。化学企業は今後,基礎化学品のコスト競争率を高
めつつ,難易度の高い高付加価値分野の事業を伸ばすことで世界に対し存在感をアピールしていくことが求められます。
今年で創刊41 周年を迎える『2014 年版ファインケミカル年鑑』では,業種編は「既存ファインケミカル工業」「エレクトロニクス産業とファインケ
ミカルス」「工業用薬剤・添加剤」の3 部構成で34 工業を取り上げ,各種統計や取材から,生産・輸出入・業界動向をまとめています。また,製品編ではファ
インケミカル中間体や原材料など100 品目に関する製法・生産・需要動向・価格などのデータを収録しています。
本書は,報道,解説されることの少ないファインケミカル産業の動向のまとまった資料であり,変化の大きい現代の指針の一つとしてご活用いただ
けるものと考えております。本書が各企業の経営戦略立案に役立つことができましたら幸いです。
Ⅰ 業種編
総論
〈既存ファインケミカル工業〉
1 医薬品工業
1.1 医療用医薬品
1.2 一般用医薬品
1.3 臨床検査薬
1.4 医療機器
1.5 再生医療
2 農薬工業
2.1 需給動向
2.2 輸出入動向
2.3 生産動向
2.4 業界動向
2.5 開発動向
3 合成染料工業
3.1 生産概要
3.2 輸出入の概要
3.3 メーカー動向
3.4 開発動向
4 有機顔料工業
4.1 生産概要
4.2 需要先概要
4.3 輸出入の概要
4.4 メーカー動向
4.5 製品開発動向
4.6 環境問題への対応
5 塗料工業
5.1 需要概要
5.2 品目別生産概要
5.3 需要分野の動向
5.4 輸出入動向
5.5 メーカー動向
5.6 製品・環境への対応
6 接着剤工業
6.1 需給概要
6.2 品目別概要
6.3 需要動向
6.4 輸出入の概要
6.5 業界動向
6.6 環境問題への対応
7 香料工業
7.1 需給動向
7.2 輸出入動向
7.3 安全問題への対応
7.4 メーカー動向
8 化粧品工業
8.1 需給動向
8.2 輸出入動向
8.3 化粧品業界の動向
8.4 メーカー動向
8.5 業界の課題と展望
9 界面活性剤工業
9.1 概要
9.2 各用途分野の動向
9.3 品目別需要動向
9.4 輸出入動向
10 石けん・洗剤工業
10.1 業界概要
10.2 需給動向
10.3 輸出入動向
10.4 環境問題への対応
11 印刷インキ工業
11.1 需要動向
11.2 製品別動向
11.3 輸出入動向
11.4 メーカー動向
11.5 環境対応製品開発動向
12 有機ゴム薬品工業
12.1 需要動向
12.2 新ゴム消費量
12.3 輸出入概要
12.4 メーカー動向・製品開発
13 触媒工業
13.1 業界概要
13.2 市場動向
13.3 輸出入動向
13.4 需要
13.5 企業動向
14 試薬工業
14.1 概要
14.2 需給動向
〈エレクトロニクス産業とファインケミカルス〉
15 半導体用ケミカルス
15.1 半導体市場動向
15.2 半導体製造用ガス
15.3 フォトレジスト
15.4 半導体封止材料
16 フラットパネルディスプレイ用ケミカルス
16.1 フラットパネルディスプレイ市場
16.2 液晶ディスプレイ市場
16.3 プラズマディスプレイパネル市場
16.4 有機EL市場
16.5 電子ペーパー市場
16.6 液晶ディスプレイ構成材料
16.7 有機EL構成材料
17 プリンター用ケミカルス
17.1 世界のプリンター市場
17.2 国内プリンター市場
17.3 プリンター用ケミカルスの市場動向
18 タッチパネル工業
18.1 概要
18.2 市場動向
18.3 材料・開発動向
18.4 企業動向
19 電池用材料・ケミカルス
19.1 電池市場の概要
19.2 開発動向と構成材料
19.3 二次電池構成材料の市場動向
20 太陽電池用ケミカルス
20.1 市場動向
20.2 日本の出荷量
20.3 太陽光発電の世界別導入状況
20.4 タイプ別太陽電池の動向
20.5 セル・モジュールの国内市場
20.6 太陽電池の周辺材料・技術の動向
〈工業用薬剤・添加剤〉
21 プラスチック添加剤工業
21.1 概要
21.2 添加剤の需給動向
22 紙・パルプ用化学薬品工業
22.1 概要
22.2 紙・板紙需要動向
22.3 製紙パルプ需要動向
22.4 古紙需要動向
22.5 製紙用薬剤需要動向
22.6 製紙用薬剤メーカーの動向
23 水処理薬品・膜工業
23.1 概要
23.2 需要動向
24 コンクリート用化学混和剤工業
24.1 概要
24.2 コンクリート用化学混和剤の種類と性能
24.3 コンクリート用化学混和剤の規格関連動向
24.4 コンクリート用化学混和剤の需要動向
24.5 コンクリート用化学混和剤の技術動向
25 石油製品添加剤工業
25.1 概要
25.2 需給動向
25.3 添加剤メーカーの動向
26 機能性食品・食品添加物工業
26.1 機能性食品市場
26.2 食品添加物市場
27 動物用医薬品・飼料添加物工業
27.1 概要
27.2 需給動向
27.3 飼料原料動向
27.4 飼料添加物動向
27.5 動物用医薬品の動向
28 産業用酵素工業
28.1 酵素の市場概況
28.2 産業用酵素の市場
28.3 メーカー動向
29 高分子凝集剤工業
29.1 概要
29.2 需要動向
29.3 メーカー動向
29.4 価格動向
30 金属表面処理剤工業
30.1 概要
30.2 脱脂・洗浄(剤)
30.3 化成処理剤
30.4 防錆剤(防食剤)・防食塗料
30.5 業界動向
31 芳香・消臭・脱臭剤工業
31.1 概要
31.2 種類・素材など
31.3 市場動向
32 抗菌・防カビ剤工業
32.1 概要
32.2 抗菌剤の種類
32.3 需給動向
32.4 メーカー動向
33 脂肪酸工業
33.1 需要概要
33.2 輸出入動向
33.3 原料動向
33.4 メーカー概要
34 レアアース工業
34.1 概要
34.2 需給動向
34.3 業界動向
Ⅱ 製品編
アクリロイルモルホリン
L-アスパラギン酸
アセトグアナミン
ε-アミノカプロン酸
p-アミノフェノール
5-アミノレブリン酸
L-アラニン
アラビアガム
アルギン酸ナトリウム
アンスラニル酸
イソオイゲノール
L-イソロイシン
エチルセルロース
p-エチルフェノール
塩化ベンゾイル
n-オクチルアルコール
γ-オリザノール
L-オルニチン塩酸塩
カードラン
カチオン化グアーガム
カテコール
カルボキシビニルポリマー
カルボキシメチルエチルセルロース
カルボキシメチルセルロース
キサンタンガム
キシレン樹脂
グアーガム
グリオキザール
L-グルタミン酸ナトリウム
酢酸アリル
酢酸フタル酸セルロース
サリチル酸
1,4-ジアミノブタン
シアン酸ナトリウム
ジェランガム
四塩化ケイ素
ジシクロペンタニルメタクリレート
L-シスチン
ジビニルベンゼン
2,6-ジフルオロベンゾニトリル
N,N-ジメチルアニリン
臭化エチル
臭化メチル
水酸化バリウム
スルファミン酸
L-スレオニン
ゼラチン
L-セリン
セルロース粉末
ソルビン酸/同カリウム
大豆ペプチド
タマリンドガム
炭酸マンガン
チオジグリコール
窒化アルミニウム
窒化ケイ素
テトラメチル-1,3-ジアミノプロパン
テルピネオール
銅クロロフィリンナトリウム
トラガントガム
トリアクリルホルマール
トリエチルホスフェート
o-トリジンジイソシアネート
トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレート
トリブチルホスフェート
2,3,6-トリメチルフェノール
ナフトエ酸
p-ニトロ安息香酸
乳酸エチル
乳酸ナトリウム
乳酸ブチル
乳酸メチル
ヒアルロン酸(ヒアルロン酸ナトリウム)
ヒドロキシエチルセルロース
ヒドロキシプロピルセルロース
ヒドロキシプロピルメチルセルロース
m-ヒドロキシベンズアルデヒド
ヒノキチオール
ビフェノール
フェニルシクロヘキサン
2-フェノキシエタノール
t-ブチルパーオキシベンゾエート
α-ブロモ酪酸エチル
ヘキサメタリン酸ソーダ
ペクチン
ベンジル酸
ベンゾニトリル
ペンタメチルジエチレントリアミン
ホウ酸トリメチル
ポリエチレンオキサイド
ポリテトラメチレンエーテルグリコール
無水コハク酸
無水トリメリット酸
無水プロピオン酸
DL-メチオニン
メチルイソプロピルケトン
2-メチルイミダゾール
3-メチル-1,5-ペンタンジオール
レブリン酸
ローカストビーンガム
Ⅲ 資料・索引編
1 ファインケミカル関係団体リスト
2 1975〜2014年版製品編