白川修一郎 睡眠評価研究機構 代表
高橋 正也 独立行政法人労働安全衛生総合研究所
作業条件適応研究グループ 上席研究員
白川修一郎 睡眠評価研究機構 代表
高橋 正也 独立行政法人労働安全衛生総合研究所
作業条件適応研究グループ 上席研究員
土井由利子 国立保健医療科学院疫学調査研究分野 統括研究官
古賀 良彦 杏林大学医学部 教授
柿崎真沙子 東北大学大学院医学系研究科 助教
中田 光紀 産業医科大学産業保健学部 教授
鷹見 将規 滋賀医科大学医学部 医員
角谷 寛 滋賀医科大学医学部附属病院 特任教授
久保 智英 独立行政法人労働安全衛生総合研究所
作業条件適応研究グループ 主任研究員
遠田 和彦 東海旅客鉄道株式会社健康管理センター 所長
金子 弘史 東海旅客鉄道株式会社健康管理センター新大阪健康管理室 室長
松元 俊 公益財団法人労働科学研究所
疲労・労働生活研究グループ グループ長/主任研究員
久保 達彦 産業医科大学医学部 講師
影山 隆之 大分県立看護科学大学看護学部 教授
佐々木 司 公益財団法人労働科学研究所 研究部長 研究主幹
慢性疲労研究センター センター長
甲斐田幸佐 独立行政法人産業技術総合研究所
ヒューマンライフテクノロジー研究部門 主任研究員
阿部 高志 独立行政法人宇宙航空研究開発機構宇宙飛行士運用技術部
宇宙医学生物学研究室 宇宙航空プロジェクト 研究員
池田 大樹 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所
成人精神保健研究部 外来研究員
松木 裕二 福岡工業大学工学部 准教授
小栗 宏次 愛知県立大学情報科学部 教授
佐田 誠 独立行政法人国立循環器病研究センター呼吸器・感染症診療部 医長
医療安全管理部感染対策室 室長
千葉伸太郎 特定医療法人愛仁会太田総合病院記念研究所附属診療所
太田睡眠科学センター 所長
元村 祐貴 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所精神生理研究部 研究員
北村 真吾 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所精神生理研究部 研究室長
三島 和夫 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所精神生理研究部 部長
榛葉 繁紀 日本大学薬学部 教授
瀧 靖之 東北大学加齢医学研究所 教授
清水 教永 大阪府立大学名誉教授/客員教授
坪内 伸司 大阪府立大学高等教育推進機構 准教授
福田 一彦 江戸川大学社会学部 教授
近藤 宣昭 (元)株式会社三菱化学生命科学研究所 主任研究員
田中 秀樹 広島国際大学心理科学部 教授
水野 一枝 東北福祉大学感性福祉研究所 特別研究員
水野 康 東北福祉大学子ども科学部 准教授
林 悠 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 助教
宮崎 慎一 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 学生
大久保 勉 太陽化学株式会社ニュートリション事業部 研究開発部門長
小関 誠 太陽化学株式会社ニュートリション事業部 研究開発グループリーダー
坂内 慎 味の素株式会社イノベーション研究所
フロンティア研究所栄養健康基盤研究グループ グループ長
翠川 辰行 ライオン株式会社生命科学研究所 主任研究員
裏出 良博 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 教授
山津 敦史 株式会社ファーマフーズ総合研究所開発部 主任研究員
山下 裕輔 株式会社ファーマフーズ総合研究所開発部第2 グループ グループ長
江口 直美 ソムノクエスト株式会社 代表取締役
宮崎 歴 独立行政法人産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門
健康維持機能物質開発研究グループ グループリーダー
今西 二郎 明治国際医療大学附属統合医療センター センター長/教授
大見 拓寛 株式会社デンソー走行安全技術4 部第3 技術室技術2 課 担当次長
木暮 貴政 パラマウントベッド株式会社パラマウントベッド睡眠研究所 研究主幹
吉澤 昌純 東京都立産業技術高等専門学校ものづくり工学科 教授
序論 睡眠研究の現在・過去・未来 (白川修一郎)
1.はじめに
2.睡眠はどのような生命現象か
3.睡眠中の生命現象と発現メカニズム
4.日本人の睡眠健康の現状と今後の展望
第1編 産業衛生と睡眠研究
第1章 安全衛生のための睡眠研究動向(高橋正也)
1.はじめに
2.睡眠不全の短期的影響
3.睡眠不全の中期的影響
4.睡眠不全の長期的影響
5.おわりに
第2章 社会問題化する睡眠障害
第1節 日本における睡眠障害の現状(土井由利子)
1.はじめに
2.睡眠障害
3.不眠症
4.睡眠不足症候群
5.おわりに
第2節 かくれ不眠(古賀良彦)
1.「かくれ不眠」とは
2.「かくれ不眠」チェックシートによる調査と解析
3.「かくれ不眠」の5 つのタイプ
4.「かくれ不眠」への対応
5.「かくれ不眠」と生活
6.「かくれ不眠」啓発の意義
第3節 睡眠の長さと健康(柿崎真沙子)
1.日本人の睡眠時間
2.睡眠時間と健康影響
3.睡眠時間が死亡に及ぼす影響に関するメカニズム
4.むすび
第4節 仕事のストレスと睡眠障害(中田光紀)
1.はじめに
2.仕事のストレスとは
3.仕事のストレスと睡眠障害
4.睡眠対策へのヒント
5.おわりに
第5節 睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害(鷹見将規,角谷寛)
1.はじめに
2.睡眠時無呼吸症候群の診断基準
3.睡眠呼吸障害の有病率
4.睡眠呼吸障害と心血管疾患との関連
5.SAS 患者におけるQOL
6.SAS 患者における運転
第3章 交替勤務者と睡眠
第1節 交替勤務者の睡眠と疲労(久保智英)
1.夜型化した社会
2.夜勤・交替勤務という働き方
3.夜勤・交替勤務はなぜ,疲れるのか?
4.夜勤・交替勤務による過労リスク
5.夜勤・交替勤務における対策
6.まとめ
第2節 交替勤務者における睡眠障害と睡眠自己管理プログラムによる対策(遠田和彦,金子弘史)
1.交替勤務者における睡眠管理の重要性
2.睡眠自己管理プログラム
3.睡眠自己管理プログラムを用いた睡眠自己管理支援と睡眠衛生指導の効果
4.課題と今後の展望
第3節 夜勤中における仮眠と仕事効率への影響(松元俊)
1.夜勤のパフォーマンスへの影響
2.夜勤適応の困難さ
3.夜勤中の安全対策としてとられる仮眠
4.仮眠時間の決め方
5.休憩時間内にとられる仮眠の効果
6.夜勤における仮眠休憩の効果
7.長時間夜勤における仮眠の効果
8.まとめ
第4節 交替勤務者の発がんリスクマネジメント(久保達彦)
1.はじめに
2.交替勤務に伴うリスク
3.交替勤務者とは
4.発がんリスク同定の研究経過
5.メカニズム
6.リスクの社会問題提起
7.なくせないリスクの研究意義
8.現状での予防策
9.求められる政策的制御
10.予想されるリスク同定の道筋
11.まとめ
第5節 看護師の交替勤務と健康リスク・医療安全(影山隆之)
1.看護師の交替勤務の現状
2.交替勤務による看護の安全面への影響
3.交替勤務による看護師の社会生活への影響
4.交替勤務による看護師の健康への影響
5.交替勤務看護師の睡眠対策
第6節 超長時間運航時代の国際線運航乗務員の睡眠と安全リスク対策(佐々木司)
1.はじめに
2.疲労リスク管理システム
第4章 日常生活における眠気対策
第1節 日常生活における眠気メカニズム(甲斐田幸佐)
1.はじめに
2.睡眠覚醒の生物学的基礎
3.シナプス恒常性仮説
4.局所睡眠
5.2 プロセスモデル
6.眠気の計測
7.主観的計測
8.行動的計測
9.生理的計測
10.各指標間の相関関係
11.眠気の予防法(仮眠)
12.眠気の予防法(仮眠以外)
13.眠らなければならない(まとめ)
第2節 客観的眠気評価と労働災害防止(阿部高志)
1.はじめに
2.客観的眠気評価
3.職域での応用
4.今後の展望
第3節 自己覚醒と日中の眠気への影響(池田大樹)
1.自己覚醒の定義
2.自己覚醒を行っている者の割合
3.自己覚醒の成功率と正確性
4.自己覚醒のメカニズム
5.自己覚醒の利点
6.自己覚醒の注意点
第4節 自動車運転中における運動挙動による眠気レベル推定(松木裕二)
1.はじめに
2.運転挙動を用いた眠気レベル推定の手法
3.将来の運転挙動を用いた眠気レベル推定方法
第5節 覚醒低下の段階変化を考慮した生体信号によるドライバーの眠気レベル推定(小栗宏次)
1.覚醒低下の段階変化
2.推定手法
3.ドライブシミュレータを用いた居眠り運転模擬実験
4.まとめ
第5章 睡眠に関わる病態発症メカニズム
第1節 睡眠時無呼吸症候群と循環器病発症メカニズム(佐田誠)
1.はじめに
2.睡眠時無呼吸症候群とは
3.循環器病とSAS
4.SAS の診断
5.SAS の治療
5.SAS の予防
7.おわりに
第2節 アレルギー疾患における睡眠障害(千葉伸太郎)
1.アレルギー疾患と睡眠障害
2.アレルギー疾患における睡眠障害
3.炎症と睡眠
4.概日リズムとアレルギー疾患への影響
5.メラトニンとアレルギー疾患
6.夜間喘息(nocturnal athma;NA)と睡眠
7.アレルギー性鼻炎(allergic rhinitis;AR)と睡眠
8.アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)と睡眠
9.アレルギー疾患と睡眠の研究課題 170
第3節 睡眠・生体リズムが関わる抑うつ/ 不安発症メカニズム(元村祐貴,北村真吾,三島和夫)
1.はじめに
2.睡眠,生体リズムと抑うつ/ 不安との関連─調査研究
3.睡眠,生体リズムと気分調節との関連─メカニズム研究
第4節 時計遺伝子と生活習慣病の因果関係(榛葉繁紀)
1.背 景
2.体内時計と時計遺伝子
3.時計遺伝子と生活習慣病
4.おわりに
第2編 QOL改善に向けた睡眠の応用研究
第1章 睡眠生理
第1節 睡眠と記憶の相関関係(瀧靖之)
1.はじめに
2.小児における睡眠時間と海馬体積
3.睡眠と記憶の相関関係
第2節 睡眠によるストレス軽減効果(清水教永,坪内伸司)
1.ストレスと睡眠について
2.ストレスと脳神経科学
3.睡眠とホメオスタシス
4.ストレスと免疫
5.睡眠とサイトカイン
6.睡眠と免疫に関する臨床実験結果
第3節 睡眠と夢・悪夢(福田一彦)
1.精神分析学による夢の研究
2.レム睡眠の発見
3.方法論上の問題点
4.夢の産出にレム睡眠は必要か
5.夢見中の情動はどのようなものか?
6.悪夢について
7.明晰夢について
8.走査仮説はどこへ?
第4節 冬眠からみた睡眠(近藤宣昭)
1.はじめに
2.冬眠と睡眠の類似と相違
3.冬眠の制御機構
4.冬眠の定義の見直し
5.冬眠と健康,寿命
6.冬眠の質と睡眠の質
7.冬眠研究からみた睡眠研究
8.冬眠と睡眠の意義を探る
9.おわりに
第5節 高齢者への睡眠マネジメント(田中秀樹)
1.高齢者の睡眠改善の重要性
2.睡眠悪化による高齢者のQOL 低下
3.高齢者の睡眠障害の特徴と要因
4.高齢者の睡眠と加齢に伴う個人差の増大
5.睡眠改善による健康増進
6.睡眠健康教室のさまざまな展開
7.睡眠の自己調整法(生活リズム健康法)の活用
8.快眠のために─ 1 日の過ごし方と環境の工夫
9.集団認知行動療法(睡眠健康教室と自己調整法の併用)の地域展開
10.高齢者に多い睡眠障害とその対応
11.施設高齢者・認知症高齢者での留意点
12.睡眠マネジメントで夜間コールが激減
第6節 睡眠と環境(水野一枝)
1.はじめに
2.温熱環境
3.光環境
4.音環境
第7節 スポーツと睡眠(水野康)
1.はじめに
2.スポーツ・運動が睡眠に及ぼす影響
3.睡眠マネジメントの観点からみたスポーツ活動を行う際の注意事項
第8節 睡眠と脳機能(林悠,宮崎慎一)
1.概 要
2.睡眠と成長ホルモン
3.睡眠中に起こる脳の精緻化
4.睡眠中の脳内メタボライトの除去
5.レム睡眠と脳機能
第2章 物質による睡眠改善効果とその利用
第1節 テアニンの睡眠改善効果(大久保勉,小関誠)
1.はじめに
2.青年男性の睡眠改善効果
3.閉経後中年女性の睡眠改善効果
4.注意欠陥多動性障害の少年に対する睡眠障害
5.おわりに
第2節 グリシンによる睡眠の質の改善効果(坂内慎)
1.グリシンとは
2.グリシンの睡眠効果発見の経緯
3.グリシンの作用メカニズム
4.グリシンのヒトの睡眠に対する効果
5.おわりに
第3節 清酒酵母による睡眠の質改善効果(翠川辰行,裏出良博)
1.はじめに
2.アデノシンA2A 受容体を活性化する食品素材の探索
3.清酒酵母によるマウスのノンレム睡眠の増加効果
4.清酒酵母によるヒトの睡眠の質改善効果
5.おわりに
第4節 GABA による睡眠改善効果(山津敦史,山下裕輔)
1.はじめに
2.GABA による睡眠改善効果の検証
3.おわりに
第5節 ヒプノカリスによる睡眠改善効果(江口直美)
1.はじめに
2.沖縄伝統野菜クワンソウとは
3.有効成分「ヒプノカリス」の開発
4.ヒプノカリスによる機能性評価
5.食品素材としての「ヒプノカリス」
6.おわりに
第6節 乳酸菌によるストレス性睡眠障害改善効果(宮崎歴)
1.これまでのプロバイオティクス製品としての乳酸菌利用
2.乳酸菌摂取による睡眠改善効果
3.ストレス性睡眠障害モデルマウス
4.その他の乳酸菌のストレス改善と睡眠との関係
5.乳酸菌の睡眠改善効果のメカニズムの可能性
6.おわりに
第7節 香り物質の睡眠改善効果(今西二郎)
1.香りの生体に与える影響とその機構
2.香りと自律神経
3.ヒトでのアロマセラピーによるリラクゼーション誘導,抗不安,抗うつ効果
4.アロマセラピーによる睡眠改善効果
5.まとめ
第3章 睡眠検知システム開発
第1節 画像認識技術を用いたドライバー状態検知システム「ドライバーステータスモニター」の開発(大見拓寛)
1.はじめに
2.眠気状態センシングの手法
3.「ドライバーステータスモニター」の開発
4.実車環境の課題と課題克服への取り組み
5.眠気の推定技術
6.おわりに
第2節 マット下設置型体振動センサによる睡眠長期測定システムの開発(木暮貴政)
1.はじめに
2.マット下設置型体振動センサ開発のきっかけ
3.マット下設置型体振動センサ「眠りSCAN」
4.マット下設置型体振動センサによる長期の客観的睡眠評価
5.高齢者住宅におけるマット下設置型体振動センサによる睡眠長期測定システム
6.おわりに
第3節 睡眠時無呼吸症候群の起きた状態での新診断システムの開発(吉澤昌純)
1.背 景
2.疑似いびき音の第一フォルマント周波数による無呼吸症候群のスクリーニング検査
3.疑似いびき音と姿勢変化による診断の可能性と今後の検討事項