日本人が世界で一番こだわる内装・室内空間への快適化技術を網羅!
第1章 人間が感じる”快適”とはなにか?~五感と快適~
1. 快適性とは何か,その位置づけ
1.1 環境への基本的要求における快適性
1.2 要求品質の5分類
2. 車室内空間デザインに必要な「知覚」の概念
3. 感覚と環境要素
3.1 五感とその特徴
3.2 生理的情報と環境的情報
4. 快適性に関する理論
4.1 ふたつの快適性 コンフォートとプレザントネス
4.2 久野の2次元温冷感モデルと2種類の快適
4.3 環境の意味情報と快適性
4.4 快適感と周囲の状況
4.5 複合環境に対する反応に関する2要因モデル
4.6 総合的な快適さ・不快さ
5. 評価主体としての人間
5.1 評価を総合する人間
5.2 指標としての満足度と重要度
5.3 誰が評価すべきか
5.4 総合評価の表し方
第2章 触覚で捉える車室内快適触感~触り心地と座り心地の快適化~
第1節 最新の触覚技術と新しい触感ワールド
1. 触覚の操作と官能評価
1.1 自己言及性と爪変形
1.2 触覚ネイルチップと指先の応力分布
2. 触感の生成とソフトな触り心地
2.1 ソフトフィール硬質面
2.2 幾何的シボとソフト感
2.3 指腹部周辺への触刺激と触覚的後効果
第2節 温かみのある触感へ ソフト表面加飾技術
1. 本格的なソフト表面加飾
1.1 インモールドソフト表皮材貼合成形
1.1.1 射出プレス成形(SPモールド、SPM)による表皮材貼合成形
1.1.2 各種低圧・適圧射出成形による表皮材貼合成形
1.1.3 押出プレス成形(ホットフロー成形)による表皮材貼合成形
1.1.4 ケープラシート(KPS)膨張成形による表皮材貼合成形
1.1.5 ハイブリッド成形による表皮材貼合成形
1.2 後加工表皮材貼合成形
1.2.1 真空・圧空圧着成形(オーバーレイ成形)
1.2.2 パウダースラッシュ成形
1.2.3 ソフト表皮材の木目込み(プレス貼り)
1.3 二材成形によるソフト表面加飾
1.4 日産自動車の高品質内装材の評価と開発
2. ソフトフィール加飾
2.1 ソフトフィール塗装
2.2 特殊組成、特殊加工のシートのオーバーレイ成形
2.3 特殊コーティング材塗布ソフトフィールフィルム
2.4 ソフトフィールシボ
2.5 デジタルシボ(D3テクスチャ)
2.6 ソフトフィール着色
第3節 シボ加工技術における意匠性及び機能性付与
1. シボ加工技術
1.1 シボ加工の変遷
1.2 エッチング加工概要
1.2.1 表面処理及び一次マスキング
1.2.2 レジストパターンの形成
1.2.3 二次マスキング
1.2.4 エッチング加工
1.2.5 仕上げ加工
2. 金型表面への質感付与技術の今後
2.1 セラシボ加工
2.1.1 セラシボ加工概略
2.1.2 セラシボ加工工程概要
2.1.3 セラシボ加工事例
2.2 セラマット加工
2.3 セラコート加工
3. 製品表面への質感付与技術
3.1 バナトーン加工
3.2 リアルテック加工
3.3 テクスシート
4. 質感付与技術としてのシボの可能性
4.1 当社関連事例紹介
4.1.1 防汚性(汚れ除去性)
4.1.2 高級感(質感の向上)
4.1.3 親水性・撥水性
4.1.4 高触感
4.2 今後の展望
第4節 自動車内装部品における表皮材の快適な触り心地を実現する新規開発成形材料
1. 触感評価方法の確立
1.1 官能評価
1.2 官能評価の結果
2. 物性測定評価
2.1 物性測定評価の結果
3. 触感発現のメカニズム
4. E触感エラストマーのメリット
5. 製品展開
6. 今後の展開
第5節 自動車シートの表皮布とパッドの組合わせが感性情報「座り心地」に及ぼす影響
1. 表皮布がシートの「座り心地」に及ぼす影響
1.1 試料及び実験方法
1.1.1 表皮布及びシート
1.1.2 表皮布の「手触り感」評価方法
1.1.3 シートの「座り心地」評価方法
1.1.4 表皮布の物理特性及び体圧分布量の測定
1.2 実験結果及び考察
1.2.1 表皮布の「手触り感」官能検査結果
1.2.2 シートの「座り心地」官能検査結果
1.2.3 体圧分布量とシートの「座り心地」間の相関関係
1.2.4 表皮布の物理特性とシートの「座り心地」間の相関関係
1.3 まとめ
2. 表皮布とシートパッドの組み合せが自動車シートの座り心地に及ぼす影響
2.1 試料及び実験方法
2.1.1 シート
2.1.2 シートの「座り心地」評価方法
2.1.3 クッション性能の評価試験
2.1.4 3Dマネキンによる摩擦係数の測定
2.1.5 人体と座部間の体圧分布量測定方法
2.2 実験結果及び考察
2.2.1 シートの「座り心地」官能検査結果
2.2.2 クッション性能と「座り心地」間の関係
2.2.3 体圧分布量と「座り心地」間の相関関係
2.2.4 表皮布の摩擦係数と座り心地との関係
2.3 まとめ
第6節快適な自動車シートに求められるクッション用ウレタンフォームパッドの特性とその評価方法
1. シートパッドに求められる機能
2. ウレタンフォームパッドの静的特性
2.1 硬さ
2.1.1 硬さのもたらす座り心地への影響
2.1.2 硬さに影響をもたらすウレタンフォーム特性
2.2 たわみ特性(荷重-撓み線図)
2.2.1 たわみ特性がもたらす座り心地への影響
2.2.2 たわみ特性に影響をもたらすウレタン特性
2.3 表面硬さ
2.3.1 表面硬さがもたらす座り心地への影響
2.3.2 表面硬さに影響を及ぼすウレタンタン特性
2.4 底突き感
2.4.1 底突き感が座り心地にもたらす影響
2.4.2 底突き感に影響を及ぼすウレタン特性
2.5 腿下当たり
2.6 静的特性のまとめ
3. ウレタンフォームパッドの動的特性
3.1 振動評価方法
3.1.1 入力振動の種類
3.1.2 振動の感じ方Ⅰ(方向依存性)
3.1.3 振動の感じ方Ⅱ(周波数依存性)
3.2 シートパッドの振動吸収性Ⅰ(上下方向)
3.2.1 シートの上下方向振動
3.2.2 高反発ウレタンフォームでの乗り心地改善
3.2.3 高振動吸収ウレタンフォームでの乗り心地改善
3.3 シートパッドの振動吸収性Ⅱ(回転方向)
3.3.1 シートの回転方向振動
3.3.2 ロール振動(=ぐらつき)低減ウレタンフォーム
4. これからのシートパッドに求められる特性
4.1 軽量化
4.2 薄肉化
4.3 安定性
第3章 視覚で捉える車室内快適デザイン~質感向上技術と色彩・空間戦略~
第1節 感性工学を用いた自動車内装の向上と定量化
1. 質感定量化の解析方法
1.1 質感「評価要素」の洗い出し調査と分析方法
1.2 質感要素の物理特性測定方法
1.3 質感要素ごとのサンプル評価方法
2. 結果及び考察
2.1 質感の評価要素の設定
2.2 評価要素と物理特性の関係
2.2.1 「艶」の要素と光の関係
2.2.2 「ぎらつき」の要素と光の関係
2.2.3 「しぼのコントラスト」と光の関係
2.2.4 「色の見え方」と光の関係
2.3 しぼ形状と表面質感の関係
3. 表面質感のバーチャル画像評価
3.1 表面質感のバーチャル画像作製
3.2 表面質感のバーチャル評価事例
第2節 感性品質による自動車内装の質感向上
1. 品質管理からの視点
1.1 品質管理への要求と本稿の役割
1.2 品質管理の変遷
1.3 乗用車市場における変化
1.4 新しい品質管理
1.5 近代社会から知価社会へ
2. 感性品質とは
2.1 感性と悟性
2.2 単位系に見る齟齬
2.3 感性と知覚
3. PQ評価の実際
3.1 PQ 評価の概念
3.2 運用方法
3.3 評価手法の特徴
4. 適用事例
4.1 重点強化部位
4.2 前席周り
4.3 シート見映え
4.4 カラー&マテリアル
4.5 荷室の見映え
4.6 社内評価
5. 市場検証
5.1 市場評価
5.2 考察
5.3 妥当性が検証された項目
6. 成果と今後の課題
7. 感性価値管理手法としての将来性
第3節 自動車インテリアデザインにおけるIMD工法とその素材による質感表現技術について
1. 加飾技術の概要
2. 成形同時加飾工法:IMD
2.1 IMD Type TR
2.2 IMD Type S
2.3 IMD Type P
3. IMDによる進化した表面加飾
3.1 漆黒+HC+光透過
3.2 テクスチャー、3D意匠表現
第4節 自動車内装への色による心理的影響と適応
1. 色彩の基本的なとらえ方
1.1 カラーシステム
1.2 HUE&TONEカラーシステム
2. 自動車内装色の傾向
2.1 自動車内装色のHUE&TONE分析
2.2 インテリア空間との比較
2.3 チェアの張り地との比較
2.4 自動車外装色との関係
3. 色彩による心理的イメージのとらえ方
3.1 カラーイメージ調査
3.2 カラーイメージスケール
4. 自動車内装色のイメージ分析
4.1 自動車内装色のイメージスケール
4.2 チェア・ソファとのイメージ比較
4.3 柄のイメージ分析
5. 自動車内装色による心理的価値の表現について
第5節 自動車内装におけるカラー,マテリアルの快適感表現について
1. 快適感の概念
1.1 身体的な快適感
2. 快適感の心理的側面
2.1 心理的(情緒的)な快適感
2.2 感覚的評価と情緒的価値
2.3 快適感要素の関係性
2.4 快適感の指標と方向性
2.5 価値表現の主要素
3. 期待される価値表現
3.1 価値の表現/個性×多様性
3.2 価値の表現/密度×品質
3.3 価値の表現/機能×洗練
第6節 自動車室内の照明による快適環境への適応と乗務員への影響
1. 快適な照明環境とは
1.1 太陽やたき火の光の特徴
1.2 心地よい照明の条件
1.2.1 光の強さ、色温度、方向
1.2.2 光源の大きさ
1.2.3 生活行為と明るさの均斉度
1.3 暗い室内で照明を点灯したときの不快感
1.4 光色と肌の見え方
1.5 空間の明るさ感
2. LED照明や有機EL照明技術の進歩
2.1 照明用LEDとは
2.2 LED照明の発光効率と演色性
2.3 明るさと光色を自由に変えられる照明
2.4 有機EL照明
3. 自動車室内の新たな照明による快適性向上の可能性
3.1 実験目的
3.2 実験準備(実車における自動車照明環境の計測)
3.3 実験方法
3.3.1 実験装置と評価方法
3.3.2 実験条件
3.3.3 実験手順
3.4 実験結果(形容詞評価得点)
3.5 解析・考察
3.6 まとめ
第7節 自動車室内空間における広さ感への物理空間と視覚心理効果の関係
1. 広さ感とは
2. 物理空間
2.1 室内の寸法の定義
2.2 人体寸法
2.3 デジタルヒューマン
2.4 物理空間と広さ感
3. 視覚心理効果
3.1 容積感
3.2 開放感
3.3 その他の視覚心理効果
第4章 聴覚で捉える車室内快適音響~サウンドデザインと静寂性への遮音技術~
第1節 自動車のサウンドデザインと心理音響評価
1. 騒音低減とサウンドデザイン
1.1 音の物理と心理
1.2 これまでの騒音低減アプローチ
1.3 車室内の音環境デザイン
2. クルマと人の関係
3. ものづくり要件における感性的価値とサウンドデザイン
4. 心理音響評価量とその適用事例
4.1 人の音に対する感覚
4.2 心理音響評価量
4.2.1 ラウンドネスレベル(Loudness Level)
4.2.2 ラウドネス(Loudness)
4.2.3 シャープネス(Sharpness)
4.2.4 ラフネス(Roughness)
4.2.5 変動強度(Fluctuation Strength)
4.2.6 変動音解析(Fluctuation Analysis)
4.3 心理音響評価量の適用事例
4.3.1 ラウドネス(Loudness)
4.3.2 ラフネス(Roughness)
4.3.3 変動強度(Fluctuation Strength)
4.3.4 変動音解析(Fluctuation Analysis)
5. 主観評価と物理解析
5.1 主観評価の必要性
5.2 「集中ドアロック音の主観評価と物理解析」の事例
5.2.1 物理解析結果と主幹評価の関係性の抽出
5.2.2 因子分析
5.2.3 音質改善のアプローチ
5.3 これからのサウンドデザインの方向性
第2節 EV/HVにおけるエンジン音のサウンドデザイン及び音質評価法
1. EVを取り巻くサウンドについて
1.1 自動車の音について
1.2 騒音規制とサウンドデザイン
1.3 EVに対する音の要求
2. 自動車エンジン音を生み出すシステム
2.1 ASDの変遷
2.2 ASDの機構
3. EV/HV車両に対するサウンドデザインと考えられる信号処理方法
3.1 サイン波合成
3.2 EVSP Method I. 時間波形圧縮ストレッチ法
3.3 EVSP Method II. 間欠時間調整法
3.4 EVSP Method III. イベント駆動(プラスアルファ)
4. 自動車の官能評価とEV/HVの車両の音の課題
4.1 イメージとのつながりと評価
4.2 EV/HVの評価
第3節 車室内における快適音響空間設計技術
1. カーオーディオにおける音づくりの開発状況
1.1 車室内の音響設計(音づくり)
1.2 空間の拡がり感の追求
1.3 FIR (Finite Impulse Response: 有限インパルス応答)フィルタの検討と課題
2. タイムドメイン理論
2.1 タイムドメイン理論とは
2.2 スピーカへの応用
2.2.1 フルレンジスピーカへの応用
2.2.2 音の特徴
2.3 サブウーファへの応用
2.3.1 従来サブウーファの課題
2.3.2 技術
2.3.3 効果
3. タイムドメイン理論の車載用機器への応用
3.1 車載用機器への応用
3.1.1 5cmボックス型メインスピーカの特徴
3.1.2 ミッドベーススピーカの特徴
3.1.3 サブウーファの特徴
3.2 車室内のリスニング環境の制御技術
3.2.1 「狭さ感」を生じる不要反射音や振動音の抑制
3.2.2 「拡がり感」を得る新たな反射音(音空間情報)の付加
第4節 制振・吸遮音のメカニズムと自動車の車室内騒音対策事例
1. 低中周波数域における騒音低減
2. 吸音材のモデル
3. 防音材積層構造の適正化検討例
3.1 積層型防音材の音振動解析
3.2 数値解析モデルの実験検証
3.3 適正化検討
4. 制振材の板厚最適化
4.1 制振材のモデル化と板厚最適化
4.2 車体への適用事例
第5節 自動車における吸音・遮音及びその評価方法
1. 自動車室内空間における音響的な快適性
2. 吸音、遮音について
2.1 吸音
2.2 遮音
2.2.1 質量則
2.2.2 コインシデンス効果
2.2.3 有限寸法材料の遮音性能
3. 材料の吸音性能・遮音性能の評価方法
3.1 材料の吸音性能の評価方法
3.1.1 音響管を用いた吸音性能評価(垂直入射吸音率)
3.1.2 残響室を用いた吸音性能評価
3.2 材料の遮音性能の評価方法
3.2.1 残響室-残響室での遮音性能評価
3.2.2 残響室-無響室での遮音性能評価
3.2.3 音響管を用いた遮音性能評価
4. 自動車室内空間静音化のための吸音・遮音
第6節 車室内音のアクティブ制御技術
1. システム構成
2. こもり音低減機能
2.1 エンジンこもり音の特徴
2.2 従来の制御アルゴリズムの課題
2.2.1 高価な演算プロセッサが必要であるという課題
2.2.2 低周波領域のモデル化精度に関する課題
2.3 演算量の削減
2.3.1 演算量削減のための基本理論
2.3.2 こもり音制御アルゴリズムへの展開
2.4 演算量の削減効果
2.5 制御システムの安定性補償
2.6 システム構成の簡略化技術
2.6.1 後席補償フィルタ の同定法
2.6.2 後席補償フィルタ の適用
3. 加速サウンド調整機能
3.1 音場補正処理
3.2 音色補正処理
3.3 加速度調整処理
4. オーディオシステムとの統合化
5. 適用効果
6. 適用事例
第5章 嗅覚で捉える車室内快適環境~においの測定評価及び空気質改善~
第1節 官能評価と生体反応による香りの評価と定量化
1. 官能評価の枠組み
2. 香りの特性
3. 生体反応による客観化
4. 五感との関わり
第2節 内装材から放散されるVOC測定分析及びVOC低減のための材料設計
1. VOCについて
1.1 VOCとは
1.2 VOCの室内濃度指針値
1.3 VOC低減化の流れ
2. 車室内のVOC測定方法
2.1 車室内のVOC濃度の特徴
2.1.1 製造後経時変化
2.1.2 車室内温度依存性
2.1.3 換気の効果
2.2 自動車工業会の車室内VOC測定方法
2.3 中国での車室内VOC規制
2.4 韓国での社室内VOC規制
3. 部品・材料のVOC測定方法
3.1 サンプリングバッグ法
3.2 チャンバー法
3.3 ドイツ自動車工業会の方法
3.3.1 VDA275
3.3.2 VDA276
3.3.3 VDA277
3.3.4 VDA278
3.4 ガラス霞み性(フォギング)試験
4. 車室内VOC測定方法の国際標準化
5. VOC測定の注意点
5.1 サンプルの保管期間と保管環境の影響
5.2 サンプリングバッグ法における注意点
5.3 吸着剤
5.4 サンプル形状
6. VOC低減のための材料設計例
6.1 ポリオキシメチレンについて
6.2 POM成形品から発生するホルムアルデヒド
6.3 POM成形品から発生するホルムアルデヒド発生量
6.4 ホルムアルデヒド発生量低減技術
6.5 低VOCグレードの特徴
6.6 メタリック材料
第3節 交通予防安全の観点での芳香の有用性
1. 芳香の供給パターンの最適化とドライバの運転行動の改善
1.1 実験方法
1.1.1 実験装置
1.1.2 分析条件及び実験参加者
1.1.3 芳香の供給方法及び評価指標
1.2 低嗅覚刺激の芳香供給パターン
1.2.1 芳香供給による運転行動の改善(一度のみ芳香を供給した場合)
1.2.2 供給パターン別での運転行動の改善
1.3 最適な供給パターンで断続的に供給した場合の運転行動
1.3.1 実験概要
1.3.2 芳香の嗜好性の影響
2. 交差点での衝突回避を目的とした芳香供給の効果推定
2.1 状態遷移確率モデル
2.2 実験方法
2.2.1 実験装置及び芳香の供給装置
2.2.2 実験シナリオ
2.2.3 実験条件
2.3 実験結果
2.3.1 運転パフォーマンス低下状態確率
第4節 におい識別装置と簡易官能評価を用いた空気質評価技術
1. なぜ成分分析に加えにおい識別装置が必要となってくるのか?
2. におい識別装置の原理と解析方法
3. におい識別装置を用いた空気質の評価
4. 簡易官能評価装置
5. におい識別装置と簡易官能評価装置を組み合わせた測定
6. 簡易官能評価によるマスキングの評価
第6章 皮膚感覚で捉える車室内快適温度~空間熱マネージメント~
第1節 車室内における温熱心理生理評価法
1. 温熱心理生理評価
1.1 温冷感と快適感の申告尺度
1.2 温感に関わる生理量
1.3 サーマルマネキンを用いた評価法
2. 快適性予測
2.1 等価温度
2.2 平均予想申告PMV
2.3 新標準有効温度SET*
2.4 人体熱生理モデル
第2節 カーエアコンによる車室内最適温熱環境と快適性
1. 空調快適性とは
1.1 衣服内気候
1.2 皮膚温と温冷感申告
1.3 体温調節系
2. 自動車の車室内に特有の課題とは
2.1 人体部位ごとの快適気温
2.2 異なる上下気温
2.3 快適な上下気温
3. カーエアコン(自動車用空調装置)による空調快適性
3.1 空調装置
3.2 空調制御
3.3 今後への展望
第3節 ガラスにおける日射量調節による車室内の快適温熱感の構築
1. 自動車用ガラスの基礎
1.1 ガラス組成と板状ガラスの製造方法
1.2 自動車用窓ガラスの種類
1.3 自動車用窓ガラスに求められる基本的特性
2. 自動車用窓ガラスの遮熱性の指標
2.1 太陽光エネルギーと遮熱
2.2 自動車用窓ガラスの遮熱性指標
3. これまでの自動車用窓ガラスの遮熱技術
3.1 ガラス組成による遮熱技術
3.2 膜形成による遮熱技術
3.3 PVB樹脂を工夫した遮熱技術
3.4 導電膜形成による遮熱技術
4. 遮熱ガラスの効果
5. 今後、期待される遮熱ガラス
第4節 自動車用遮熱ウィンドウフィルムによる熱線低下技術と車室内温熱環境
1. ふく射伝熱と太陽光の基礎
1.1 ふく射
1.2 太陽ふく射スペクトル
1.3 ふく射率と吸収率・反射率・透過率
1.4 日射の種類
1.5 黒球温度
2. 自動車用ウィンドウフィルムの概要
3. フィルムの特性比較
4. フィルムによる車室内環境の改善
4.1 車内温度の一日の変化
4.2 季節の違いによる車内温度の変化
第5節 車体への高反射率塗料の塗装による車室内快適化及び空調効率向上
1. 車室内における熱環境とその形成要因
1.1 自動車室内の熱環境
1.2 車室内熱環境の形成要因
2. 自動車塗装と高反射率塗装
2.1 自動車塗膜の作製手順と役割
2.2 塗装設計
2.3 自動車用高反射率塗装の事例
3. 車室内熱環境緩和効果
3.1 日射反射率向上による効果の実測
3.2 自動車用高反射率塗装による効果の実測
3.3 走行時における効果の実測
4. カーエアコンの小型化
第6節 熱容量低減のための内装材へのポリウレタンの適応とその要求特性
1. 高発泡断熱材としてのポリウレタン
1.1 ポリウレタンの特性
1.2 ポリウレタンは2液が反応し高分子化、同時に発泡も
1.3 2液ポリウレタン-ポリオールとイソシアネート
1.3.1 ポリオール
1.3.2 イソシアネート
1.4 ポリオールとイソシアネートの反応
1.4.1 ウレタン反応
1.4.2 発泡反応-ウレア結合生成と同時に炭酸ガス生成
2. 自動車内装用ポリウレタンの応用
2.1 自動車内装材料の熱容量及び熱伝導率低減
2.1.1 小さな熱容量
2.1.2 低い熱伝導率
2.1.3 ポリウレタンの熱容量と熱伝導率は低く熱管理に有利
2.2 熱伝導方程式
2.2.1 非定常熱伝導
2.2.2 内装材の昇温挙動推定
2.2.3 熱エネルギーロスの影響
3. 成形可能で剛性も確保
3.1 バイプレグ®
第7節 カーシートにおける温熱快適性の解析評価及び快適性素材の開発
1. 夏季カーシートのむれ感評価条件
1.1 夏季自動車使用状況調査
1.2 夏季車室内環境計測
2. 夏季カーシートの温熱快適領域
3. 発汗マネキンによる夏季カーシートむれ感評価
3.1 発汗マネキンの発汗条件
3.2 発汗マネキンの皮膚温条件
3.3 発汗マネキンによるむれ感評価の妥当性確認
3.3.1 被験者実験によるカーシートのむれ感評価
3.3.2 発汗マネキンによるカーシートのむれ感評価
4. 夏季快適カーシート
4.1 ネットシート
4.2 感覚の部位差に着目したカーシート
4.2.1 発汗量の部位差調査
4.2.2 むれ感の部位差調査
4.2.3 圧力分布の部位差調査
4.2.4 網状弾性体部分使いカーシートの構造設計
4.2.5. 発汗マネキンによる網状弾性体部分使いカーシートのむれ感評価
4.2.6. 被験者による網状弾性体部分使いカーシートのむれ感評価
4.2.7. 被験者による網状弾性体部分使いカーシートの圧力分布評価
5. 感覚の部位差に着目した冬季パーソナル空調カーシート