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第1講:検図担当者が知っておかなければならない「実用的な図面の描き方」
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【講座趣旨】
CADによる作図が一般的になっていますが、加工ができる正しい図面を描けているのか、不安を抱いている方々が多いと思います。どのように図面を描けば良いのか、どうすればわかりやすく間違えない図面を描けるのか、もっとスピードを上げて図面を描くためにはどうすれば良いのか、などの様々な疑問に対して、事例をもとに製図の基礎から実用的な図面の描き方まで演習を交えて幅広く学習していただきます。
第1章 図形と寸法のルール
1-1 図形の表し方
1-1-1 線の種類と用途
1-1-2 第三角法と三面図
1-1-3 寸法の記入
1-1-4 投影図
1-1-5 断面図
1-1-6 図形の省略
1-1-7 特殊図示法
1-1-8 立体図
1-1-9 作図演習
1-2 寸法の表し方
1-2-1 寸法
1-2-2 面取り、半径
1-2-3 穴加工、ザグリ
1-2-4 キー溝
1-3 寸法公差の表し方
1-3-1 寸法公差
1-3-2 普通公差と許容値
1-3-3 すきまとしめしろ
1-3-4 はめあいの表示
1-3-5 公差の累積
第2章 表面性状と幾何特性のルール
2-1 表面性状の表し方
2-1-1 表面粗さの求め方
2-1-2 表面性状の範囲
2-1-3 表面性状の記入方法
2-1-4 表面性状の目安
2-1-5 表面性状の作図例
2-2 幾何公差の表し方
2-2-1 幾何公差の種類
2-2-2 幾何公差の表示方法
2-2-3 データムと幾何公差の記入方法
2-2-4. 二つの公差域
2-2-5 幾何公差表示例
【演習課題】
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第2講:検図担当者が知っておかなければならない「検図の重点ポイント」
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【講座趣旨】
多くの企業ではCADが多く使われるようになってきています。CADは簡単に作図できますが、複雑な図面になりがちです。だれが見てもわかりやすく、間違えにくい簡素化された図面になっているでしょうか?完成度の高い図面を描く上で、気を付けなければならない重要なポイントがあります。これを意識するだけで図面が生まれ変わります。また、設計者は、品質やコスト、故障や安全対策を考慮なければなりません。、検図担当者の役割は重要です。本講座では、製図担当者から検図担当者まで、図面描き方のノウハウと検図の重点ポイントについて学んでいただきます。
第3章 検図の重点ポイント
3-1 作図の重要検図ポイント
3-1-1 まずは正面図から決める!
3-1-2 加工基準を決めて寸法を記入する!
3-1-3 寸法は正面図に記入する!
3-1-4 寸法は主要なものから記入する!
3-1-5 関連する寸法は同じ図に記入する!
3-1-6 寸法は計算で決める必要がないようにする!
3-1-7 必要な寸法のみ記入する!
3-1-8 類似した図は描かない!
3-1-9 二重寸法、重複寸法は厳禁!
3-1-10 加工を考えた寸法を記入する!
3-1-11 演習
3-1-12 検図のポイント
第4章 QCDに対応した検図法
4-1 原価目標に対処する検図法
4-1-1 製品開発の基本戦略の反映ができているか
4-1-2 加工費の原価に対応した設計ができているか
4-1-3 原価低減の手法を取り入れた設計ができているか
4-2 品質保証に対処する検図法
4-2-1 品質管理のデータを確認したか
4-2-2 工程能力を調査したか
4-2-3 設備設計デザインレビューで品質保証の確認を実施したか
4-3 機械故障に対処する検図法
4-3-1 可動率の向上対策を設計に反映したか
4-3-2 故障しない機械設計のポイントを設計に反映したか
4-4 安全対策に対処する検図法
4-4-1 労働安全衛生法にもとづき安全対策を設計に反映したか
4-5 要求仕様や目標性能を反映した検図法
4-5-1 基本事項
4-5-2 コンタミ、キズ対策
4-5-3 安全、防災対策
4-5-4 作業性対策
4-5-5 省エネルギー・リサイクル対策
4-5-6 メンテナンス対策
4-5-7 コスト削減対策
【演習課題】
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第3講:検図担当者が知っておかなければならない
「設計計算と検図法の極意」
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【講座趣旨】
機械部品では、要求品質を満足させるための寸法は設計計算をもとに設定します。CADデータをもとにCAE解析を活用することで形状や寸法を決める機会が多くなっています。設計の基本は、原理原則に基づいた設計計算です。これをしっかり習得しておかなければ図面の良否を判断できません。本講座では、要求品質から設計計算からの寸法の決め方を学習し、決めた寸法にもとづいて作図するといった演習を通じて設計製図のプロセスと手法を学習します。また、機械仕様から設計計算をもとに作図した図面を検図することで、図面に隠された不具合を見抜く力を身に付けます。
第5章 動力軸と減速機から検図法の極意を学ぶ
5-1 軸の設計計算法
5-1-1 軸の種類
5-1-2 軸の引っ張り強さ
5-1-3 動力とトルク
5-1-4 ねじりモーメントのみの軸径計算法
5-1-5 曲げモーメントのみの軸径計算法
5-1-6 曲げとねじりを同時に受ける軸径計算法
5-1-7 軸のこわさ
5-2 動力伝達軸の設計計算製図法
5-2-1 動力伝達軸の設計と作図の演習
5-2-2 軸径の計算法
(1)軸の強度計算
(2)計算結果
5-2-3 軸径の決定
(1)最小軸径d1の決定
(2)その他の軸径の決定
(3)軸径の寸法許容差を決定
(4)表面性状を決定
5-2-4 軸継手の製図法とチェックポイント
5-3 ギヤボックスの設計製図法
5-3-1 機械設計のプロセス
5-3-2 機械設計条件
(1)減速機の設計条件
(2)設計手順
5-3-3 機械設計計算
5-3-4 3D組立図
5-3-5 2D組立図
5-3-6 3D部品図
5-3-7 2D部品図
5-3-8 2D部品図の検図
5-3-9 検図の結果
【演習課題】