➢ PETボトル(マテリアル・ケミカル・バイオ)リサイクルの動向と問題提起!
➢ 世界に先駆けて実用化したPETボトルリサイクルの実績を掲載!
➢ リサイクルを含むライフサイクル全体を通して環境負荷を低減!
➢ PETボトルリサイクルに関する企業動向や国際動向を紹介!
➢ これまでのPETボトルリサイクルと、これからのPETボトルリサイクルに関する技術情報!
第1編 ペットボトルリサイクルのこれまでの歩み
第1章 持続可能な社会におけるプラスチックのリサイクル技術 加茂 徹
1 はじめに
2 持続可能社会を目指す背景
3 廃プラスチック問題
4 ゼロカーボン時代のプラスチックリサイクル
5 廃プラスチックのリサイクル技術の概要
5.1 選別
5.2 マテリアルリサイクル
5.3 ケミカルリサイクル
6 PETボトルリサイクルの現状と課題
7 PETボトルのリサイクル技術
8 持続可能な社会における資源循環
参考文献
第2章 使用済みPETボトルの流通 中村真悟
1 使用済みPETボトルの増加とその背景
1.1 小型PETボトル生産・販売の解禁
1.2 生産技術・生産システム革新
1.3 流通経路の多様化
1.4 リターナブルシステムからノン・リターナブルシステムへの転換
2 使用済みPETボトルの流通
3 使用済みPETボトルの用途
参考文献
第3章 PETボトルの自主設計ガイドライン 浅野正彦
1 ガイドライン制定の経緯
2 ガイドライン改訂の経緯
3 原則基準と例外規定に関して
4 材料評価基準による試験(ボトル)
5 材料評価基準による試験(ラベル)
6 日本のPETボトルリサイクル率が高い理由
7 ガイドライン不適合品の市場調査
8 環境配慮設計
第2編 リサイクル(マテリアル)
第1章 BtoBメカニカルリサイクル 安田真一
1 はじめに
2 台湾におけるPETボトルリサイクル
3 弊社の再生フレーク製造プロセス
4 弊社の除染およびSSP(固相重縮合)プロセス
5 おわりに
参考文献
第2章 ポリエチレンテレフタレートの熱分解油化 熊谷将吾,吉岡敏明
1 はじめに
2 プラスチックの熱分解
3 PETの熱分解油化における課題
4 PETの熱分解油化
5 おわりに
参考文献
第3章 リサイクルPET繊維の判別技術 舟橋みゆき,安藤 建
1 はじめに
1.1 リサイクル材料をめぐる問題
1.2 リサイクル繊維の認証
2 PETボトル由来のリサイクルPET繊維の判別技 術
2.1 オリゴマー量と金属触媒の違いによる判 別
2.2 イソフタル酸量の違いによる判別
2.3 赤外分光法(FT-IR)と機械学習による判 別
3 リサイクルPET繊維の判別技術における課題
参考文献
第3編 リサイクル(ケミカル)
第1章 動脈産業と静脈産業を繋ぐAIロボット 西 聡史
1 はじめに
2 AI自動選別ロボット
3 今後の展望
第2章 PETの低温解重合法 田中真司
1 PETのケミカルリサイクル法
1.1 ケミカルリサイクル法の特長
1.2 従来の手法
2 解重合反応の低温化
2.1 酵素分解法
2.2 溶媒膨潤メタノリシス法
2.3 炭酸ジメチル法
3 今後の展望
3.1 PETケミカルリサイクル法の複合素材への展開可能性
3.2 複合素材プラスチック全般への展開
参考文献
第3章 PETボトルのケミカルリサイクル:グリセリン活用の可能性 池永和敏,福永浩一,坪井輝道
1 はじめに
2 グリセリンを用いたPETのマイクロ波解重合 実験
3 グリセリンを用いたPETのマイクロ波解重合 の条件検討及び構造解析
4 まとめと今後の方針
謝辞
参考文献
第4章 リサイクル(全般) 宇山 浩
1 はじめに
2 マテリアルリサイクル
3 ケミカルリサイクル
4 おわりに
参考文献
第5章 PETケミカルリサイクルの経済合理性に基づくサーキュラーエコノミーへの貢献 石津 縁,髙尾正樹
1 サーキュラーエコノミーとは
1.1 サーキュラーエコノミーと経済合理性
1.2 プラスチック循環の難しさ
1.3 プラスチックにおけるサーキュラーエコノミー
2 プラスチックを循環させる課題
2.1 プラスチックリサイクル関連法と経済性 の課題
2.2 メカニカルリサイクル
2.3 リサイクル原料の価格変動
3 理想的仮説
4 理想的仮説からPETボトルの循環(ボトル to ボトル)をみる
5 PETケミカルリサイクル技術
5.1 アイエス法
5.2 劣化を回復させる
5.3 無機固形物蓄積の回避
6 理想的仮説を実現するために
参考文献
第4編 リサイクル(バイオ)
第1章 バイオPETとバイオPEFボトルの動向について 下田晃義,川島政彦,府川伊三郎
1 はじめに
1.1 バイオPETの定義
1.2 バイオPETとバイオPEFの物性比較
2 バイオPET及びバイオPFEのモノマー製造法
2.1 バイオ法MEGの製造法と開発動向
2.2 バイオテレフタル酸の製造法と開発動向
2.3 バイオ法フランジカルボン酸の製造法と開発動向
2.4 バイオPFE重合法の開発動向
2.5 バイオPEF本格工業化への企業動向
3 飲料メーカーのバイオPET/PEFボトルへの取組
3.1 サントリー
3.2 コカ・コーラ
3.3 ペプシコ
3.4 ダノン
4 おわりに
脚注
参考文献
第5編 業界団体・動向
第1章 連続プロセスに向けたPET/PE多層フィルムの液相反応の半回分装置による解析 渡邉 賢,鄭 慶新,須賀善規
1 プラスチックリサイクルにおける多層フィルムの位置付け
1.1 国内のプラスチックリサイクルの現状
1.2 多層フィルムの位置付け
1.3 多層フィルムのケミカルおよびマテリアルリサイクル
2 半回分装置によるPET/PEフィルムの分解挙動
2.1 実験
2.2 分析
3 結果と考察
3.1 生成物の同定
3.2 温度と圧力の依存性
4 まとめ
謝辞 参考文献
第2章 日本のPETボトルリサイクルシステム 中村真悟
1 日本のリサイクル制度の特徴─拡大生産者責任と分担型責任─
2 使用済みPETボトルリサイクルのシステム原理
3 サーキュラー・エコノミー,資源循環戦略
3.1 飲料メーカー各社の資源循環戦略
3.2 調達競争の激化
3.3 Bottle to Bottleリサイクル事業者の新規参入・新増設
4 Bottle to Bottle持続性の課題
4.1 安全性問題と品質保証体制
4.2 自治体の財務的負担,分担責任構造の合理的根拠脚注
参考文献
第3章 PETボトルリサイクルに関する国際動向(欧米プラスチック資源循環政策との関連を中心に) 粟生木千佳
1 はじめに─プラスチック汚染対策に向けた国際議論動向
1.1 欧州連合(EU)循環経済政策を起点とした国際的なプラスチック対策の高まり
1.2 国連等における多国間協議の動向
2 欧州におけるプラスチック政策
2.1 循環経済におけるプラスチックに関する欧州戦略
2.2 特定プラスチック製品が環境に与える影響の低減に関する指令
2.3 容器包装・容器包装廃棄物に関する政策動向
2.3.1 容器包装・容器包装廃棄物に関する各種制度
2.3.2 容器包装・容器包装廃棄物に関する規則案
2.4 関連の民間動向
2.4.1 Plastic Recyclers Europe(PRE)
2.4.2 European PET Bottle Platform
2.4.3 Petcore Europe
2.4.4 RecyClass
3 北米におけるプラスチック政策
3.1 米国
3.1.1 国家レベルの政策
3.2 カナダ
3.3 関連の民間動向(北米)
4 デポジットリターンスキーム(DRS)の実施状況
5 まとめにかえて
脚注
参考文献