★ 現場の接合技術者、設計技師、接合関係の分野に進む方々を対象にしたレポート!
★ 固相接合技術として有望の超音波接合の基礎と応用を解説しているのは本書だけ!
★ 自動車、航空機、鉄道車両、電子部品用のアルミ合金やCFRPの超音波接合とは!
★ プラスチックの接合に用いられる超音波溶着についての概要、適用例を詳述!
★ 厚肉アルミニウムへの超音波接合応用の、“ハイブリッド固相接合装置”を解説!
第1章 超音波の基礎
1. 超音波の概要
2. 超音波の性質
2.1 気体、液体および個体中の超音波の挙動
2.2 反射と回折
2.3 固有振動数および共振
2.4 キャビテーション現象
3. 超音波の適用例
3.1 威嚇、防除
3.2 超音波洗浄
3.3 超音波溶着
3.4 超音波による薬液噴霧
3.5 超音波による距離計測
3.6 体外衝撃波結石破砕
3.7 超音波霧化分離
参考文献
第2章 超音波の発生、測定方法および振動系の設計
1. 超音波振動を発生させる振動子
1.1 水晶振動子
1.2 ランジュバン型水晶振動子
1.3 誘電体および電歪現象
1.4 圧電セラミックス製の超音波振動子
1.5 ボルト締めランジュバン振動子の種類
1.6 磁性体と磁歪振動子
2. 超音波振動系を駆動させる電気回路
2.1 機械振動
2.2 電気振動
2.3 機械振動と電気振動との対応
2.4 超音波振動系の等価電気回路
(1) 超音波振動子の駆動時の等価電気回路
(2) 共振時の等価電気回路
3. 実際の超音波発振回路
3.1 PLL発振回路
3.2 増幅回路
3.3 定電流制御回路
3.4 整合回路
4. 超音波に関する測定
4.1 感度の測定
4.2 音場(音波の存在する空間)の測定
(1) 超音波用受波器
(2) 光学的測定
4.3 超音波出力の測定
(1) 電気的測定
(2) 熱量的測定
4.4 個体表面の振動測定
(1) 電気的測定
(2) 光学的測定
5. 超音波振動の伝搬および振動系の設計
5.1 超音波振動の伝搬と振動モード
(1) 振動系の具体例
(2) 振動系の振動モード
5.2 超音波振動ホーンの設計
(1) 波動方程式
(2) 波動方程式の一般解
5.3 振動ホーンの性能
(1) 縦振動ホーン
(2) 曲げ振動ホーン
(3) ねじり振動ホーン
参考文献
第3章 超音波接合技術
1. 各種接合法
1.1 機械的接合
1.2 冶金的接合
(1) 融接(溶接)
(2) 圧接
(3) ろう接
2. 超音波接合の概要
2.1 金属の超音波接合
(1) 超音波接合装置
(2) 超音波接合のメカニズム
(3) 超音波接合の実施例
2.2 プラスチックの超音波溶着
(1) 超音波溶着機
(2) 超音波溶着の原理
(3) 溶接方法
(4) 超音波溶着の溶接以外への適用
(5) 超音波溶着の適合性
(6) 超音波溶着の応用例
2.3 異種金属の超音波接合実施例
(1) アルミニウム合金/鉄鋼
(2) アルミニウム合金/ステンレス鋼
(3) 純アルミニウム/ステンレス鋼
(4) 純アルミニウム/銅
(5) チタン/ステンレス鋼
(6) チタン/他の金属
(7) セラミックス/金属
2.4 ガラス繊維強化熱可塑性プラスチックの超音波接合
(1) 超音波接合可能領域
(2) 接合部の強度
(3) 強化法および継手形状の接合強度に及ぼす影響
(4) 接合のメカニズム
参考文献
第4章 厚肉アルミニウムへの超音波接合の応用
1. はじめに
2. ハイブリッド固相接合装置の開発
2.1 ハイブリッド固相接合装置の試作
2.2 加熱システム
2.3 加振システム
2.4 加圧システム
3. 超音波ホーンの最適化と製作
3.1 固有振動数と共振
3.2 振動特性を考慮した超音波ホーンの設計・製作
3.3 市販ホーンと試作ホーンの振幅比較
4. 超音波振動
4.1 ボルト締めランジュバン振動子
4.2 超音波発振回路
4.3 超音波振動の伝送
5. ハイブリッド固相接合装置開発のまとめ
6. 超音波接合条件と接合強度の相関性
6.1 供試材および実験方法
(1) 供試材
(2) 接合装置
(3) 接合実験方法
(4) 接合強度の測定方法
6.2 接合強度に及ぼす超音波振動の影響
6.3 接合強度に及ぼす合温度の影響
6.4 接合強度に及ぼす接合時間の影響
6.5 接合強度に及ぼす加圧力の影響
6.6 接合強度に及ぼす超音波振幅の影響
7. 接合部における酸化挙動
7.1 供試材および実験方法
7.2 陽極酸化皮膜生成方法
7.3 接合部の断面ミクロ観察
7.4 EDXによる元素分析結果
7.5 接合部近傍の塑性流動
7.6 超音波接合のメカニズム
(1) 加圧力の役割
(2) 振動力の役割
(3) 熱エネルギー
(4) 接合のメカニズム
8. チタン箔のインサートを用いたハイブリッド固相接合
8.1 供試材および接合条件
8.2 接合強度に及ぼす超音波振動の影響
8.3 超音波振動が酸化皮膜へ及ぼす影響
8.4 超音波振動が接合部近傍組織へ及ぼす影響
8.5 超音波振動が接合部の元素拡散へ及ぼす影響
9. ハイブリット固相接合装置を用いたA6061アルミニウム合金の接合
9.1 供試材および接合条件
9.2 A6061 接合材の接合強度
(1) インサート材を用いない超音波接合
(2) インサート材を用いた超音波接合
10. アルミニウム合金パイプ材の接合
10.1 供試材および接合条件
10.2 接合強度に及ぼす接合温度の影響
10.3 接合強度に及ぼす加圧力の影響
11. Zn箔インサート材の接合強度への影響
11.1 供試材および実験方法
(1) 供試材
(2) 接合装置
(3) 接合実験方法
(4) 接合強度の測定方法
(5) 接合界面の断面ミクロ観察
11.2 実験結果および考察
(1) 接合体の引張試験結果
(2) 引張試験後の外観
(3) 引張破断面の形態
(4) 接合部界面の断面観察
(5) 超音波接合のメカニズム
(6) Zn箔インサートの有効性
11.3まとめ
12. ハイブリッド固相接合の軟鋼パイプ材への応用
12.1 実験方法
(1) 供試材および実験方法
(2) 接合装置
(3) 超音波接合実験方法
(4) 接合強度測定および接合部断面観察
12.2 実験結果
(1) 超音波接合試験結果
(2) 超音波接合部の引張試験結果
(3) 超音波接合部の断面観察結果
(4) 結果のまとめ
13. 今後の展望
参考文献
第5章 アルミニウム/鉄鋼の厚肉異種金属接合への超音波接合の応用
1. はじめに
2. 供試材および接合条件
3. 接合強度に及ぼす接合温度の影響
4. 接合強度に及ぼす超音波振動の影響
5. インサート金属を挿入した接合部の断面ミクロ
5.1 インサート金属を使用しない場合
5.2 Ag箔をインサート金属として使用する場合
5.3 Cu箔をインサート金属として使用する場合
5.4 Ti箔をインサート金属として使用する場合
6. インサート金属を挿入した接合部の引張試験後の破断面
6.1 インサート金属を使用しない場合
6.2 インサート金属を使用する場合
(1) Ag箔の場合
(2) Cu箔の場合
(3) Ti箔の場合
7. Ag箔インサート材の超音波接合に及ぼす影響
7.1 アルミニウム側の共晶反応による接合
7.2 鉄鋼側の元素拡散による接合
8. Cu箔インサート材の超音波接合に及ぼす影響
8.1 アルミニウム側の共晶反応による接合
8.2 鉄鋼側の元素拡散による接合
9. Ti箔インサート材の超音波接合に及ぼす影響
9.1 アルミニウム側の接合
9.2 鉄鋼側の元素拡散による接合
10. まとめおよび今後の展望
参考文献 索引