★ 資源循環・省資源に貢献する高分子材料の接着と剥離技術を詳述!
★ 高分子設計から接着界面の評価・分析・シミュレーション,接着・接合・解体手法開発,応用展開までを網羅し,環境保全やリサイクルを見据えた部材・製品開発のヒントにつながる一冊!
★ 製品の軽量化,高機能化など高度化が求められる中,キーテクノロジーとなる“接着・接合・界面”“剥離・分解・解体”への理解が深まる!

接着と剥離のための高分子設計と応用
Polymer Design and Application for Adhesion and Removal

商品概要
個数

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略称
高分子設計
商品No
bk7905
発刊日
2023年11月21日(火)
ISBN
978-4-7813-1761-8
体裁
B5判、258ページ
価格
63,800円 (本体価格:58,000円)
送料
当社負担(国内)
発行
(株)シーエムシー出版
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:[email protected] 問い合わせフォーム
監修
松本章一
著者
松本章一  大阪公立大学 
佐藤絵理子 大阪公立大学 
川谷 諒  信州大学 (現所属:徳島大学)
髙坂泰弘  信州大学 
伊藤浩志  山形大学 
木原伸浩  神奈川大学 
細田奈麻絵 (国研)物質・材料研究機構 
佐藤千明  東京工業大学 
堀内 伸  (国研)産業技術総合研究所 
緒方雄大  積水化学工業㈱ 
松本拓也  神戸大学 
武田佳彦  ㈱リガク 
森田裕史  (国研)産業技術総合研究所 
岩崎富生  ㈱日立製作所 
島津 彰  日東電工㈱ 
島本一正  (国研)産業技術総合研究所 
西野 孝  神戸大学 
倉敷哲生  大阪大学 
所 千晴  早稲田大学 
山岡賢司  大阪大学 
以倉崚平  大阪大学 
銭 韵鵬  大阪大学 
髙島義徳  大阪大学 
近藤瑞穂  兵庫県立大学 
川月喜弘  兵庫県立大学 
高橋昭雄  横浜国立大学 
小林靖之  (地独)大阪産業技術研究所 
池田慎吾  (地独)大阪産業技術研究所 
市川 功  リンテック㈱ 
赤石良一  大阪有機化学工業㈱
発刊にあたって
【第Ⅰ編 分子設計】

第1章 安定性と分解性を両立する刺激応答型の易解体性接着材料の開発
1 はじめに
2 熱および光応答性接着剤
3 接着と剥離のための外部刺激
4 ポリぺルオキシドを用いる易解体性接着
5 2重保護型アクリル系易解体性接着
6 BOC含有易解体性接着材料

第2章 反応性高分子を用いる易解体性接着材料:高強度化と界面剥離の両立に向けて
1 易解体性接着材料とは
2 硬化型接着剤の界面剥離による解体
3 おわりに

第3章 主鎖にアクリル骨格を導入した不飽和ポリエステルの合成と硬化・分解
1 はじめに
2 メタクリレート型不飽和ポリエステルの合成と硬化・分解
2.1 ジメタクリレートの重縮合による不飽和ポリエステル
2.2 メタクリル酸クロリド型モノマー
3 メタクリル骨格を分散して挿入した不飽和ポリエステル
3.1 非晶性ポリアリレートへのメタクリル骨格の挿入
3.2 全脂肪族/半芳香族ポリエステルへのメタクリル骨格の導入
3.3 リビング開環重合と鎖延長によるメタクリル骨格間距離の精密制御
3.4 開環重合による分解性/硬化性ポリマーの合成
4 おわりに:メタクリル骨格を挿入するモノマーの入手

第4章 タフポリマーを実現する成形加工による高次構造制御
1 はじめに
2 八軸スクリュー混練押出機
3 高せん断加工機
4 破壊挙動解析
5 おわりに

第5章 使用時に高い安定性を持つ易解体性高分子の設計と易解体性接着剤への応用
1 はじめに
2 ジアシルヒドラジンの酸化分解
3 ポリ(ジアシルヒドラジン)の合成と酸化分解
4 酸化分解性エポキシ樹脂
5 酸化分解性架橋体
6 おわりに

第6章 バイオミメティック可逆的インターコネクトデザイン
1 生物接着
1.1 接着タイプの分類
1.2 生物の歩行(一時的な接着)
2 ドライ系の接着
2.1 ヤモリの肢
2.2 接着のメカニズム
2.3 脂質層の存在
2.4 剥離のしくみ
3 ウェット系の接着機構
3.1 接着部の形状
3.2 分泌液
4 バイオミメティクス
4.1 生物の「形」を模倣(接着構造)
4.1.1 接着機構の製造技術(ヤモリタイプ)
4.1.2 人工的な接着機構の評価
4.2 蛹をモデルに作り方を模倣〜発生生物学的バイオミメティクス〜
5 まとめ

第7章 解体性接着剤技術
1 はじめに
2 解体性接着剤の用途,種類および特徴
2.1 熱可塑・ホットメルト接着剤
2.2 発泡剤の混入
2.3 化学的に活性な物質の混入
2.4 界面での電気化学反応を利用したもの
2.5 その他
3 最近のトピックス
4 今後のシーズ
5 結論

【第Ⅱ編 接着界面の評価・分析・シミュレーション】

第1章 電子顕微鏡による接着界面の破壊解析
1 緒言
2 高分解能(低加速)SEMによる高分子/高分子融着界面の破壊メカニズム解析
3 STEM-レプリカによる接着はく離面の3次元解析
4 電子顕微鏡による接着界面破壊のリアルタイム観察
5 最後に

第2章 粘着テープ表面の分析と解析
1 はじめに
1.1 粘着の原理
1.2 粘着剤の種類
2 表面分析
2.1 表面形態
2.2 表面組成
2.3 表面物性
3 事例紹介
3.1 分析対象
3.2 分析結果
3.3 考察
4 まとめ

第3章 ラマン分光による接着界面解析
1 ラマン分光
2 接着とラマン分光評価
3 瞬間接着剤を用いた接着におけるプライマー処理効果の影響
4 ホットメルト系接着剤による接着界面の評価

第4章 3次元X線イメージング
1 はじめに
2 X線イメージング
3 X線Computed Tomography (CT)
4 X線位相イメージング
5 おわりに

第5章 接着界面のマルチスケールシミュレーション解析
1 はじめに
2 接着界面におけるマルチスケールの問題
3 シミュレーション手法の概要
4 接着界面における分子鎖構造
5 メソスケールにおける界面の凹凸の効果
6 界面の剥がれの活用
7 まとめ

第6章 分子シミュレーションとマテリアルズ・インフォマティクスを活用した強接着界面の設計技術
1 はじめに
2 DNAとの接着性に優れたセラミックス材料を設計する解析モデル
3 接着性(密着強度)の高い材料の設計方法
3.1 分子動力学による密着強度(接着性)解析手法
3.2 直交表による支配パラメータ選定方法
3.3 応答曲面法による最適材料設計方法
4 最適設計の結果および考察
4.1 接着性(密着強度)の支配パラメータの選定結果
4.2 最適設計の指針および結果の考察
5 おわりに

第7章 分子シミュレーションで観る接着界面の相互作用と分子の挙動
1 はじめに
2 第一原理計算による接着界面の相互作用シミュレーション
3 全原子系分子動力学法による接着界面剥離挙動のシミュレーション
4 粗視化分子動力学法による接着剤バルク高分子の凝集破壊シミュレーション
5 おわりに

第8章 機械学習を活用した接着接合部の劣化予測
1 はじめに
2 水が接着接合部に与える影響
3 接着剤層への水の拡散
4 実験
4.1 実験手順
4.2 材料
4.3 接着剤硬化物(バルク)試験片
4.4 引張試験およびIR測定
5 実験結果および考察
5.1 引張試験およびIR測定結果
5.2 機械学習によるモデル化
6 おわりに

【第Ⅲ編 接着・接合・解体手法開発】
第1章 マイクロ波照射を利用した解体性接着システムの開発
1 はじめに
2 マイクロ波の利用と接着解体原理
3 マイクロ波を用いた解体―実施例1:SGA+イオン液体―
4 マイクロ波を用いた解体―実施例2:ポリスチレン+イオン液体―
5 マイクロ波を用いた解体―実施例3:フッ素系高分子―
6 おわりに

第2章 セラミックス粒子を用いた易解体性接着接合
1 はじめに
2 解体性接着の現状
3 セラミックス粒子を用いたFRP接着接合
4 Al/GFRP異材接着接手の解体性評価
5 Al/CFRP異材接着接手の解体性評価
6 おわりに

第3章 電気パルス法による接着体解体を志向した易解体構造や易解体接着剤の検討
1 電気パルス法の概要
2 ノッチ導入による易解体構造
3 金属球挿入による易解体構造
4 フィラー添加による易分解接着剤

第4章 可逆性結合・可動性架橋を用いた自己修復性接着システムの構築
1 序論
2 可逆性結合を利用した接着・自己修復材料
2.1 CDのホスト-ゲスト錯体形成からなる自己修復性接着ゲル
2.2 ホスト・ゲストモノマーの共重合体からなる自己修復性エラストマー
2.3 ホスト・ゲストポリマーの混合からなる自己修復性エラストマー
2.4 主鎖にホスト-ゲスト錯体を導入した自己修復性ポリウレタン
2.5 可逆性結合を利用した多機能高分子材料
3 可逆性架橋を利用した異種材料の接着
3.1 ホスト-ゲスト錯体を利用した選択的なガラス基板とヒドロゲルの接着
3.2 外部刺激による接着制御
3.3 自己修復性ゲルを利用した異種材料接着
3.4 非共有結合と共有結合を組み合わせた強固な異種接着界面の形成
4 可動性架橋を有する高靭性材料の力学特性および接着剤としての展望
4.1 可動性架橋と水素結合からなる複合架橋エラストマー
4.2 可動性架橋で異種高分子をつないで複合した材料
4.3 複数の可動性架橋ネットワークを編み込んで複合した材料
4.4 可動性架橋を用いた高耐久接着材料
5 結論

第5章 フォトクロミズムを用いた解体性接着剤
1 はじめに
2 フォトクロミック色素を用いた光解体性接着剤
3 液晶と光相転移
3.1 可塑剤としての利用
3.  液晶の光相転移を用いた解体性接着剤
3.3 N-ベンジリデンアニリン液晶の光相転移を用いた解体性接着剤
3.4 異方性接着
3.5 液晶エラストマーにおける接着制御
4 おわりに

【第Ⅳ編 応用展開】

第1章 低誘電特性樹脂・積層材料の開発と応用
1 はじめに
2 エレクトロニクス実装
3 高周波対応高分子材料に要求される誘電特性
4 低誘電性高分子材料の技術動向
5 低誘電損失樹脂材料の設計と応用例
6 平滑樹脂面への配線形成
7 今後の展開

第2章 次世代高周波回路基板のためのフッ素系樹脂/金属直接接着技術
1 はじめに
2 フッ素樹脂の表面改質
3 フッ素樹脂のプラズマ表面改質
3.1 プラズマ表面改質時のガス種の影響
3.2 窒素系ガスを用いたプラズマ表面改質の効果
4 フッ素樹脂と銅の直接接着
4.1 接着界面の粗さ
4.2 90°剥離試験による密着強度評価
4.3 プラズマ処理効果の持続性
5 まとめと今後への展望

第3章 相分離構造を利用した高分子材料の機能化と応用
1 緒言
2 エポキシ熱硬化系により設計された高分子材料の相分離現象
3 メソゲン骨格を有する組成物を用いたエポキシ樹脂配合物の相構造と接着物性
4 アクリル共重合体/エポキシ混合系材料の相分離構造と接着特性
5 相分離構造を利用した多孔質炭素フィルムの創製
6 おわりに

第4章 機能性接着用バイオミメティックモノマーの開発
1 はじめに
2 生物多様性における接着機能とそのバイオミメティクス材料
3 L-ドーパに基づく密着性,接着性の研究
4 カテコール,ピロガロール系モノマーの研究
4.1 当社におけるカテコール系アクリルモノマー;ドーパミンアクリルアミドの展開
4.2 プロトカテク酸系メタクリレートの開発
5 用途の提案
6 おわりに
書籍の内容

【技術編】
第1章 パルプモールドの需要や開発動向
1 歴史
2 製造方法
3 世界情勢
4 国内情勢
5 環境性能
6 開発動向

第2章 成形可能なオールセルロース材料バルカナイズドファイバー
1 はじめに
2 歴史
3 構造
4 物理的な特徴
5 加工
5.1 接合方法の検討
5.2 成形加工の検討
6 おわりに

第3章 100%天然素材を用いたストロー試作
1 はじめに
2 試作
2.1 材料
2.2 実験
3 結果と考察
4 おわりに

第4章 成形自由なウッドプラスチック「i-WPC」及び海洋生分解性バイオマス複合プラスチック「Biofade」
1 はじめに
2 先進的な木粉プラスチック複合材料「i-WPC」(Innovative Wood Plastic Composite)
2.1 先進的ウッドプラ複合材「i-WPC」の概要
2.2 i-WPCの物性
2.3 i-WPCの成形
3 海洋生分解性バイオマス複合材料「BiofadeTM」
3.1 海水での生分解性
3.2 Biofadeの概要
3.3 Biofadeの生分解性
3.4 Biofadeの物性
3.5 Biofadeの成形
4 おわりに

第5章 スクロースおよびクエン酸混合木粉の射出成形および押出し成形
1 はじめに
2 スクロースおよびクエン酸混合木粉の流動性
3 スクロースおよびクエン酸混合木粉の射出成形
4 スクロースおよびクエン酸混合木粉の押出し成形
5 おわりに

第6章 木質系素材の組織構造を活かした三次元成形と複合材料化(木質流動成形)
1 はじめに
2 木質系素材の固相流動化
3 木材の変形・流動特性
4 半密閉金型を用いた水膨潤木材の成形
5 各種膨潤木材の大気圧下での変形挙動と成形
6 木質流動成形の実例
7 おわりに

第7章 木材の立体形状加工
1 はじめに
2 木材の立体形状加工
3 おわりに

【市場編】
1 森林や木材に関する統計,木材の用途
2 建材
2.1 住宅用構造資材 戸建て,マンション
2.2 公共構造資材 スタジアム,木造橋,中層ビル
2.3 校舎,医療用施設
2.4 内装
3 木質材料
3.1 木材
3.2 木質ボード
3.3 パーティクルボード(Particle Board:PB)
3.4 ファイバーボード(Fiber Board:FB)
3.5 その他木質ボード
4 木粉
5 ウッドプラスチック
5.1 WPCの種類と特徴
5.2 WPCの原料
5.3 WPCの生産方法
5.4 エクステリア
5.5 建築外構・外装
5.6 公園
5.7 その他
5.8 市場動向
5.9 メーカー動向
6 木材パルプ,パルプ化,その他の成分分離技術
6.1 植物セルロース関連技術
6.2 機能性セルロースの概要
6.3 機能性セルロースのメーカー動向
7 セルロース製品
7.1 紡糸技術
7.2 レーヨン(ビスコースレーヨン)
7.3 キュプラ(銅アンモニアレーヨン)
7.4 テンセル®(リヨセル)
7.5 半合成繊維(アセテート繊維)
7.6 セロファン(セロハン)
7.7 セルロースナノファイバー(セルロースミクロフィブリル)
7.8 セルロース誘導体
7.9 セルロースエステル
7.10 化粧品用途
8 ヘミセルロース
8.1 概要
8.2 ヘミセルロースおよびヘミセルロース誘導体の種類
8.3 木材ヘミセルロースの抽出技術
8.4 木材ヘミセルロース由来のオリゴ糖
8.5 ヘミセルロースの市場開発
9 リグニン由来製品
9.1 概要
9.2 リグニンバニリンの製造技術
9.3 リグニンの応用
9.4 メーカー動向
10 バイオマスプラスチック
10.1 微生物産生系生分解性プラスチック
10.2 天然系生分解性プラスチック
10.3 化学合成系生分解性プラスチック
10.4 生分解性プラスチックの主な用途分野
10.5 わが国の生分解性プラスチック

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