★ 年率20%で成長中の18億人ハラールマーケット!ハラールの定義や認証制度を解説!
★ 食品製造や流通の現場でハラール性を分析!科学の力でムスリムの食の安心・安全を守る『ハラールサイエンス』!
★ 食品工業をはじめ,化粧品,医薬品から金融、観光まで広がりを見せるハラール産業の将来展望と日本でのビジネス展開を解説!

ハラールサイエンスの展望
A New Horizon of Halal Science

商品概要
個数

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略称
ハラールサイエンス
商品No
bk7704
発刊日
2019年02月28日(木)
ISBN
978-4-7813-1403-7
体裁
B5判、約230ページ
価格
83,600円 (本体価格:76,000円)
送料
当社負担(国内)
発行
(株)シーエムシー出版
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:[email protected] 問い合わせフォーム
監修
民谷栄一、富沢寿勇
著者
民谷栄一  大阪大学
富沢寿勇  静岡県立大学
波山カムルル  大阪大学
神田陽治  北陸先端科学技術大学院大学
レモン史視  (特非)日本ハラール協会
山口裕子  北九州市立大学
高見要  大阪大学
住村欣範  大阪大学
渡井正俊  (一財)日本食品分析センター
岡本浩治  田中貴金属工業㈱
本山三知代  (国研)農業・食品産業技術総合研究機構
原口浩幸  ㈱ファスマック
牛島ひろみ  ㈱バイオデバイステクノロジー
二宮伸介  ㈱二宮
大谷幸子  大阪樟蔭女子大学
笠岡誠一  文教大学
伊藤健  ㈱フードテクニカル・ラボ
中田雄一郎  大阪大谷大学
大川真由子  神奈川大学
村松眞智子  ㈱グレート
福島康博  東京外国語大学;立教大学
安田慎  高崎経済大学
松井秀司  ㈱ミヤコ国際ツーリスト
藤原達也  麗澤大学大学院
並河良一  マクロ産業動態研究会
発刊にあたって
 本書の趣旨は、(1)イスラーム圏からも高く評価される我国の先端科学技術力が、食品分析等を中心としたハラールサイエンスにどのように寄与しうるかを具体的な研究成果で提示すること、(2)拡大するハラール産業の多様な商品・サービスにも対応できるハラールサイエンスの確立をめざし、自然科学と人文社会科学を駆使したハラールの「総合知」の探究を試みること、以上の二点に集約される。
 本書の構想は『バイオインダストリー』2016年4月号で「特集 ハラールサイエンス」を刊行し、予想を超えて反響が高かったのが直接の契機となっている。同特集は民谷らが2008年以降ブルネイとの連携の中で研究開発してきたハラールサイエンスに関わる先端分析技術の成果や分析事例を中心とした論文5篇と、ハラール産業全般や日本の取り組みに関わる人文社会科学的論文2篇を収録したものであった。
『ハラールサイエンスの展望』と題した本書は、上記特集をさらに拡充発展させ、ハラールサイエンスの体系的な研究を推進すべく企画された。関連する先端科学技術の研究者や実務担当者はもちろん、多様なハラール産業領域の専門家や実践者、ムスリムの文化・社会に関わる人文社会科学系の研究者、消費者や認証実務者としてムスリムの立場を反映するムスリム当事者にも執筆者として協力いただき、多彩で広角的な視座からハラールサイエンスの課題を具体的に考える論集となっている。本書がハラールサイエンスとハラール産業のさらなる発展、そして社会の安寧への一助となれば幸いである
(「刊行にあたって」より抜粋)。

民谷栄一、富沢寿勇
書籍の内容
[総論:ハラール産業の現状と展望 編]

第1章 ハラールの定義,認証制度と日本の取り組み
1 はじめに
2 ハラールの定義と認証制度
 2.1 ハラールの定義およびハラール産業の領域
 2.2 認証制度の課題(1) ~認証のグローバル規格をめぐって~
 2.3 認証制度の課題(2) ~ハラール性のトレーサビリティをめぐって~
3 日本の取組の現状

第2章 ハラールサイエンスの射程:その現状と展望
1 はじめに
2 ハラールサイエンスの現状
 2.1 シュブハ概念とハラールサイエンス
 2.2 タイイブ概念とハラールサイエンス
 2.3 屠畜法をめぐるハラールサイエンスの課題
3 ハラールサイエンスの射程と展望
 3.1 自然科学と人文社会科学が連携した「総合知」としてのハラールサイエンス
 3.2 ハラールサイエンスの立ち位置
 3.3 ハラールサイエンスの倫理的,宗教的課題
4 おわりに

第3章 ハラール産業のグローバル動向とイノベーション機会
1 はじめに
2 ハラールとハラール認証
3 グローバルハラールマーケット
4 グローバルハラール産業
 4.1 食品
 4.2 医薬品・健康製品
 4.3 化粧品・トイレタリー製品
 4.4 ツーリズム
 4.5 印刷・パッケージ
 4.6 流通(倉庫・輸送)
 4.7 金融・保険
 4.8 認証・研修・教育
 4.9 日本におけるハラール産業の機会
5 日本におけるイノベーションの機会

第4章 ハラールと展望
1 はじめに
2 日本ハラール協会の活動
3 ハラール認証とは何なのか
4 日本におけるハラール認証の必要性
5 ハラール認証への誤解
6 ハラール産業とは
7 ハラール認証団体の苦悩
8 これからの協会
9 ハラール認証団体を精査する認定機関の存在
10 世界のハラール認証団体
11 おわりに

第5章 食をめぐるハラールの制度化と実践:人文社会科学的アプローチ
1 はじめに
2 ハラール監査認証制度の展開
3 ハラールとハラーム
4 食物規制の普遍性とハラール実践の多様性
5 認証制度の隆盛とその背景
6 ハラールの今後:グローバル化,規格化,品質

第6章 「ハラール・サイエンス」の展開―ブルネイの事例から―
1 はじめに
2 ブルネイの「ハラール・サイエンス」
3 「サイエンス」とハラール
 3.1 製造・輸送段階での異物混入
 3.2 食品添加物・酵素のハラール性
 3.3 屠蓄時の手法
4 「ハラール・サイエンス」に向けたイスラーム的概念の掘り起こし
5 フードチェーン
6 おわりに

[ハラールサイエンスの役割と最新動向 編]

第7章 ハラールサイエンスと先端分析技術
1 はじめに
2 ハラールサイエンスと科学技術
3 先端分析技術とハラールサイエンス
 3.1 モバイル型遺伝子センサーを用いた肉製品の迅速診断
 3.2 ラベルフリーバイオセンサーによる豚タンパク測定
 3.3 動物油の分析
 3.4 エタノールの同位体分析
4 おわりに

第8章 ハラールと食品分析
1 はじめに
2 ハラールと食品分析
3 分析の検出感度について
4 豚の検知
 4.1 DNAによる検出
 4.2 タンパクによる検知
5 アルコール(エタノール)の分析
6 おわりに

第9章 豚肉イムノクロマトの開発
1 はじめに
2 イムノクロマトの原理
3 豚肉イムノクロマト
4 豚ラードイムノクロマト
5 豚ゼラチンイムノクロマト
6 今後の課題

第10章 ハラール食肉生産と豚脂の検出技術
1 はじめに
2 ハラール食肉生産
3 豚由来油脂の検出
 3.1 ボーマー数
 3.2 振動分光法
 3.3 熱分析
 3.4 化学組成分析
4 おわりに

第11章 簡易で迅速なブタDNA検出法
1 はじめに
2 LAMP 法を用いたブタDNA検出法の原理について
 2.1 DNA増幅酵素
 2.2 等温反応
 2.3 プライマーにより増幅される標的DNA配列の特異性
 2.4 LAMP法の検出方法
3 LAMP法を用いたブタDNA検出法の評価
 3.1 食品からのDNAの抽出および精製
 3.2 LAMP法での増幅と特異性の確認
 3.3 PCR法
 3.4 イムノクロマト法
 3.5 各検出法の検出限界
4 考察
5 加工製品への適応性
6 核酸クロマトへの応用
 6.1 核酸クロマトについて
 6.2 STH-PAS法を用いた検出例
7 今後の課題

第12章 ポータブル電気化学装置を用いた遺伝子センサー
1 はじめに
2 遺伝子センサーの測定原理と方法
3 遺伝子センサーの応用例
4 その他の測定方法
5 おわりに

[ハラール産業の将来展望 編]

第13章 ハラール食品開発
1 はじめに
2 パンの製造
3 冷凍カレーの製造
4 ドレッシング
5 ピッツァの開発
6 チキンカツ
7 ハラールメニュー開発のポイント
8 おわりに

第14章 管理栄養士のハラール対応
1 はじめに
2 臨床での実践例~管理栄養士がかかわるムスリム患者食のマネジメント
3 食の教育と今後
 3.1 はじめに
 3.2 医療行為と信仰~糖尿病と断食を例に
 3.3 管理栄養士(食の専門家)教育の現状
 3.4 宗教観教育の必要性(第3の融合)
 3.5 アレルギーでない食の禁忌

第15章 食品のハラール化と開発の重要点
1 ハラール食品とは
2 日本において食品をハラール化する上での注意点
3 ハラール化する上での食品別の注意点
 3.1 鶏
 3.2 砂糖
 3.3 精製塩
 3.4 味噌
 3.5 醤油
 3.6 酢
 3.7 チーズ・ホエイ
 3.8 みりん風調味料
 3.9 酵素糖化製品(水あめ等)
 3.10 香料
 3.11 ハラール食品における素材・食品添加物選択の重要性

第16章 ハラール医薬品
1 はじめに
2 ハラールとは
3 ハラール認証と手続き
4 ハラール医薬品市場規模
5 医薬品の輸出
6 医薬品の現状
7 まとめと展望

第17章 ハラール化粧品
1 ハラール化粧品の現状
 1.1 はじめに
 1.2 ハラール化粧品の認証規格とハラール性の問題
 1.3 東南アジアにおけるハラール化粧品
 1.4 中東におけるハラール化粧品
 1.5 今後の展望
2 ハラール化粧品の販売における現状と課題
 2.1 はじめに
 2.2 ハラール化粧品の市場動向
 2.3 ハラール化粧品とは何か
 2.4 一般化粧品とハラール化粧品
 2.5 化粧品成分表示とハラール化粧品
 2.6 化粧品に対するムスリムの意識
 2.7 ハラール化粧品販売の実際
 2.8 ハラール認証は必要なのか
 2.9 ハラール化粧品市場の拡大に向けて

第18章 イスラームと金融
1 はじめに
2 イスラームと金融
3 イスラーム金融市場
4 イスラーム金融の利用者
5 近年のイスラーム金融の多様化を示す動向
6 おわりに

第19章 ハラール観光
1 ハラール・ツーリズムを展望する―情報の非対象性をめぐるソーシャル・イノベーション
 1.1 はじめに
 1.2 ムスリム旅行者をめぐる情報の非対称性
 1.3 シャリーア・コンプライアンスからハラールへ
 1.4 ハラール・ツーリズムの限界と超克
 1.5 おわりに
2 ハラールツーリズムの実際
 2.1 ハラールツーリズムにおける当社の取り組み
 2.2 JHAの国内のムスリムインバウンド環境整備
 2.3 国の取り組みと市場の変化
 2.4 ハラールかムスリムフレンドリーか
 2.5 ムスリム目線があるか否か
 2.6 日本のハラールレストランについての事件が発生
 2.7 旅行業界誌で指摘したことが的中
 2.8 国際的なハラール認証とローカルハラール
 2.9 国際基準への取組みの必要性

第20章 ハラールサプライチェーン管理の研究動向
1 はじめに
2 サプライチェーン管理におけるハラールの概念
3 サプライチェーン全体を対象とする研究
4 サプライチェーンの特定段階を対象とする研究
5 おわりに

[ハラール食品市場とハラール制度の展望 編]

第21章 東南アジアのハラール食品市場とハラール制度の本質
1 海外市場への関心
2 イスラム市場
3 東南アジア市場
4 東南アジアのイスラム市場開発
5 イスラム食品市場開発の本質
6 おわりに

第22章 ハラール制度の将来展望―制度拡大の動きをふまえて―
1 ハラール(ハラル)制度の拡大とは
2 ハラール制度の地理的拡大
 2.1 地理的拡大の外形
 2.2 地理的拡大の現実
3 ハラール制度の対象品目の拡大
 3.1 対象品目の拡大の外形
 3.2 対象品目拡大の影響
4 ハラール認証の義務化
 4.1 義務化の外形
 4.2 義務化の影響
5 日本の特殊性
6 ハラール制度の将来展望
個数

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