第1章 ガラス代替樹脂開発
1 高機能透明樹脂の設計と合成技術
1.1 はじめに
1.2 スカンジウム錯体触媒系を用いた高機能透明樹脂の合成
1.2.1 スカンジウム錯体触媒系を用いたシクロオレフィンとα-オレフィンの共重合
1.2.2 スカンジウム錯体触媒系を用いたエチレンとスチレンの共重合
1.3 チタン錯体触媒系を用いた高機能透明樹脂の合成
1.3.1 架橋型テトラメチルシクロペンタジエニルアミドチタン錯体触媒系および架橋型フルオレニルアミドチタン錯体触媒系を用いたシクロオレフィンの単独重合
1.3.2 架橋型テトラメチルシクロペンタジエニルアミドチタン錯体触媒系および架橋型フルオレニルアミドチタン錯体触媒系を用いたシクロオレフィンとα-オレフィンの共重合
1.4 まとめと展望
2 シリカ複合化による透明樹脂の高機能化とガラス代替樹脂への応用
2.1 はじめに
2.2 シリカ複合化による透明樹脂の高機能化
2.2.1 透明樹脂―シリカ複合材料の材料設計
2.2.2 シリカの複合化方法
2.2.3 複合材料の透明性
2.3 ガラス代替樹脂への応用
2.4 おわりに
3 アクリル系透明耐熱ポリマーの材料設計
3.1 はじめに
3.2 アダマンチル基の導入による耐熱性アクリルポリマーの設計
3.3 ポリ置換メチレン構造を利用した耐熱ポリマーの設計
3.4 マレイミドを用いた耐熱性ポリマーの設計
3.5 ポリマレイミドを含む有機無機ハイブリッドの合成
3.6 おわりに
4 高強度・高耐熱・高透明性バイオプラスチックの開発
4.1 はじめに
4.2 芳香族バイオポリエステル
4.3 芳香族バイオポリイミド
4.3.1 ポリイミド原料モノマーのバイオ生産
4.3.2 高耐熱性芳香族バイオポリイミド
4.4 芳香族バイオポリアミド
4.5 おわりに―今後の展望―
5 架橋構造の制御による折り曲げられる新規透明強靭ポリマーの開発
5.1 緒言
5.2 大環状構造を形成する重合
5.3 強靭ポリマーネットワークの合成とフィルムの作製
5.4 透明強靭性フィルムの力学特性
5.5 終わりに
6 フルオレンによる樹脂の高屈折,高耐熱化
6.1 はじめに
6.2 フルオレンとは
6.3 屈折率と耐熱性を高めるには
6.4 高屈折率,高耐熱樹脂
6.4.1 熱可塑性樹脂
6.4.2 熱硬化性樹脂
6.4.3 光硬化性樹脂
6.5 おわりに
7 透明・耐熱性樹脂改質剤:イソシアヌル酸,グリコールウリル誘導体
7.1 開発の背景
7.2 イソシアヌル酸,グリコールウリル誘導体の特徴
7.3 使用方法
7.4 イソシアヌル酸誘導体
7.5 TG-G(エポキシタイプ)
7.6 TS-G(チオールタイプ)
7.7 TM-2(メタクリルタイプ)
7.8 TA-G(アリルタイプ)
7.9 今後の展開
8 ポリイミド/シリカハイブリッド材料の透明性とシリカナノ分散化技術
8.1 はじめに
8.2 ポリイミド/シリカハイブリッド材料の作製
8.2.1 ハイブリッド作製で使用する試薬
8.2.2 ポリイミド前駆体ポリアミド酸のシランカップリング処理
8.2.3 トリメトキシシリル末端修飾ポリイミドとシリカとの複合化
8.3 物性測定装置および測定条件
8.3.1 イミド化率と耐熱性評価
8.3.2 シランカップリング処理とハイブリッドの光学的性質
8.4 ポリイミド/シリカハイブリッド材料の物性測定
8.4.1 イミド化率と耐熱性評価
8.4.2 シランカップリング処理とハイブリッドの光学的性質
8.4.3 シランカップリング処理によるシリカの微分散化
8.5 おわりに
9 ZnOナノ粒子による樹脂窓材料の赤外線,紫外線遮蔽性向上について
9.1 はじめに
9.2 導電性酸化亜鉛
9.2.1 粉末の特徴
9.2.2 粉末の分光反射率
9.3 塗布膜の分光透過率・反射率・吸収率
9.4 蒸着膜の分光透過率・反射率・吸収率
9.5 今後の課題と展望
第2 章 ハードコート技術
1 ハードコートのレーザー誘起光化学表面改質による耐摩耗性の付与とガラス代替窓材への応用
1.1 はじめに
1.2 光化学表面改質の原理
1.3 シリコーンハードコートの光化学表面改質とPC窓材への応用
1.4 SiO2改質層の内部応力の低減と耐熱性の付与
1.5 おわりに
2 移動体用樹脂グレージングを支える表面コート技術
2.1 はじめに
2.2 移動体向け樹脂グレージング普及のためのキー技術
2.3 樹脂グレージングのコーティング技術
2.4 高耐傷性および高耐候性を兼ね備えるハイブリッドハードコート
2.5 ハイブリッドハードコートの基本特性
2.6 ハイブリッドハードコートの耐候促進試験による基礎特性変化
2.7 更なる高耐久性を追及したセラミックナノコート
2.8 まとめ
3 耐候性UV硬化型無機―有機複合ハードコートの車窓用樹脂ガラスへの応用
3.1 はじめに
3.2 UV硬化型無機―有機複合樹脂の設計
3.3 複合樹脂を用いたコート剤の設計
3.4 硬化塗膜の耐候性評価
3.4.1 屋外曝露試験
3.4.2 耐候性発現のメカニズム
3.5 車窓用樹脂ガラスへの応用
3.5.1 保護コート剤
3.5.2 プラズマCVD(化学気相蒸着)用アンダーコート剤
3.5.3 熱曲げ加工性が可能な保護コート剤
3.6 おわりに
4 機能性コーティング剤による透明樹脂高機能化
4.1 はじめに
4.2 無機酸化物ナノ粒子
4.3 有機無機ハイブリッドコーティング剤
4.4 透明樹脂への機能付与
4.4.1 ガラス代替ハードコート
4.4.2 透明性アンチブロッキング性付与
4.4.3 低接触角性付与
4.4.4 帯電防止性付与
4.4.5 反射防止性付与
4.5 まとめ
5 ポリカーボネートなど透明樹脂への耐擦り傷性向上
5.1 はじめに
5.2 ポリカーボネートとポリウレタン
5.3 ハードとソフト
5.4 ハードコート・プラスチック塗装の歴史
5.4.1 プラスチック用塗料・塗装の歴史
5.4.2 プラスチック用塗料の種類と分類
5.4.3 塗装工程
5.4.4 ハードコートの歴史
5.5 ハードコートの現状
5.5.1 ハードコート概略
5.5.2 シリコーン系ハードコート
5.5.3 UV硬化系ハードコート
5.5.4 ハイブリッド型ハードコート
5.6 ハードコート材料の技術動向
5.6.1 ウレタンアクリレート
5.6.2 デュアル・キュアーとその応用事例
5.6.3 ハイブリッド系の概略
5.7 高機能化/耐擦り傷性向上など
5.7.1 更なる耐擦り傷性改良
5.7.2 光学特性
5.7.3 高耐久性の必要要項
第3 章 自動車への展開
1 ナノ構造制御による耐衝撃性向上PMMAのガラス代替用途への展開
1.1 はじめに
1.2 透明樹脂としてのアクリル
1.3 アクリルの高機能化技術
1.3.1 既存の高機能化技術
1.3.2 アルケマのアクリル高機能化技術
1.4 ガラス代替に向けたアルケマの新規ナノ構造PMMAシートShieldUp®
1.4.1 開発の背景
1.4.2 ShieldUp®の製造方法
1.4.3 ShieldUp®の特徴
1.5 ShieldUp®の自動車用グレージングへの用途展開
1.5.1 自動車用樹脂グレージングの現状
1.5.2 ShieldUp®による自動車用樹脂グレージングへのアプローチ
1.5.3 自動車用樹脂グレージングとしてのShieldUp®の特性
1.6 今後のShieldUp®の用途展開
1.6.1 日本メーカーとの協業
1.6.2 次世代のShieldUp®
1.7 おわりに
2 ポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂からなるポリマーアロイの開発と自動車用樹脂窓としての可能性
2.1 はじめに
2.2 PC/PMMA透明ナノポリマーアロイの創製
2.3 PC/PMMA透明ナノポリマーアロイの自動車用窓材への利用と実用性能
2.4 おわりに
3 自動車用PC樹脂グレージングの防曇技術
3.1 はじめに
3.2 デフォッガー機能付与
3.2.1 グレージングにおける防曇のニーズ
3.2.2 防曇の種類と特徴
3.2.3 光触媒による防曇
3.2.4 吸水型の防曇膜
3.3 複合機能化の検討例
3.3.1 防曇+反射防止
3.4 面状発熱による防曇技術
3.4.1 発熱による防曇
3.4.2 各種発熱方式の比較
3.4.3 面状発熱を実現する技術
3.5 自動車リア窓を想定した機能化樹脂ガラス
3.6 おわりに
4 耐摩耗性,耐候性試験による評価,分析手法
4.1 はじめに
4.2 ハードコートの硬度評価
4.2.1 テーバー摩耗試験
4.2.2 落砂試験
4.2.3 ワイパー試験
4.2.4 耐傷性,耐擦傷性評価における判定基準設定のポイント
4.2.5 傷と剥離
4.3 ハードコートの耐候性評価
4.3.1 耐候性試験におけるハードコートの劣化
4.4 おわりに