犯罪、不正・不祥事、迷惑行為、ハラスメント、テロ…
生活の場や組織内外など、社会のあらゆる場に存在する「悪意」!
多様な「悪意」を科学とテクノロジーで「見える化」し、
トラブルを未然に防ぐ!!
◆多様化・巧妙化する「悪意」を社会科学・心理学から科学し、
リスクに備える!
◆デジタル技術などのテクノロジーを駆使して「悪意」を
可視化・検出し、防止する!
◆不正の芽を摘む組織やシステムづくり、人的資本についても
詳解!
巻頭言 テクノロジーで犯罪を防ぐ 小宮 信夫
第1編 増殖する悪意と対応策の新たな肝
第1章 現代の悪意 北折 充隆
第2章 犯罪防止のための環境のあり方 小宮 信夫
第3章 社会的孤立から生まれる望まない犯行―社会学の立場から「居場所」の必要性を探る
石田 光規
第4章 悪意の可視化のためのAI活用の研究 中川 達生
第5章 サイバーセキュリティの課題と展望 櫻澤 健一
第6章 防犯×デザインの社会実装―犯罪を起こさない「空間づくり」 西 拓哉
第7章 地域安全マップとホットスポット・パトロールのためのアプリ開発 大久保 智生
第8章 地域安全マップ指導者養成教材の開発とその効果 佐藤 一美
第9章 小説で描く空の犯罪 未須本 有生
第2編 悪意を検出・回避するテクノロジーの実際
第1章 画像認識・画像解析技術
第1節 画像認識・画像解析技術の防犯用途市場 江口 智章
第2節 カメラ映像処理システムによる不審行動の自動検知―その背景と意義― 福水 洋平
第3節 深層学習モデルの敵対的攻撃と敵対的学習 藤吉 弘亘/足立 浩規
第4節 防犯・安全確保のためのカメラ画像利活用と法的・倫理的問題 柴山 吉報/伊澤 貴寛
第5節 マスク越しに判別できる顔認証技術 松濤 智明/安部 登樹
第6節 高精度・高セキュリティを実現する最先端の生体認証システム 中井 奈津美/広瀬 陽子
第7節 防犯カメラにおけるAI動体検知システム 三田村 圭介
第2章 デジタル化と未知の悪意に対する課題―ふるまい検知・サイバーセキュリティ
第1節 サイバー犯罪の複雑性とそれへの対応 四方 光
第2節 中小企業におけるサイバー攻撃対策 岡庭 素之
第3節 メタバース上での被害事例とその対応 仲上 竜太
第4節 テレワーク成功への道―セキュリティと効率を高める実践ガイド
神﨑 康治/岡本 美都子/渡部 友巌/中戸川 岳史
第3章 ネット社会における避けがたい悪意
第1節 SNS時代における迷惑行為と炎上の根源 廣瀬 涼
第2節 エスカレートするネット炎上の過激化とそこに隠された欲求 小島 弥生
第4章 店舗・施設における省力化,悪意対策
第1節 省力化に向けた現状と課題 鈴木 邦成
第2節 カスタマーハラスメントの現状と対応 高萩 徳宗
第3節 フードディフェンス―最新の犯罪科学を根拠に食の安全の一翼を担う― 高尾 祐之
第4節 AIを利用したDX化が業界最大の課題,人手不足への一手となる 松田 怜史
第5節 不審者事前検知ソフトDEFENDER-Xの現状と効用 新 久雄/山内 秀敏
第5章 バイオテロなどの科学捜査での最先端分析化学と応用事例 瀬戸 康雄
第6章 犯罪常習者に対するポリグラフ検査の目的と重要性,実際の手法 濱本 有希
第7章 プロファイリング技術の現在―心理学を応用した犯人像の推定技術― 越智 啓太
第3編 不正の芽を摘む組織・システムづくり,人的資本
第1章 内部統制の意義と課題―不正防止の観点から― 八田 進二
第2章 不正リスクの高まりと防止体制のために
第1節 不正のトライアングル―不正の発生メカニズムと未然防止の着眼点― 田中 智徳
第2節 人はなぜ不正行為に手を染めてしまうのか―神経科学からの知見― 阿部 修士
第3節 「意図せぬ不正」の心理と行動倫理学 水村 典弘
第4節 属人風土に潜む課題―組織開発に必要なこと― 宮入 小夜子
第3章 不正防止に向けたテクノロジーによる対応
第1節 AIによる不正検知モデルの開発と導入 外賀 友明/森 孝志
第2節 政府・企業・研究機関への適用をめざすデータ暗号化と分散保存による不正防止対策
砂川 和雅
第4章 蔓延する研究不正の現状と対策
第1節 近年の研究不正事案の発生原因に応じたアプローチと今後の展開
―文部科学省公開の不正事案を素材として― 樋笠 知恵
第2節 公正な研究活動における東北大学の取り組み 臼澤 基紀
第5章 個人を活かす組織のあり方―「共同体型組織」をどう変えるか― 太田 肇
対談 不正の根絶に真正面から取り組むための心得 八田 進二/田中 智徳
あとがき 八田 進二